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ヒカゲスゲ : ウィキペディア日本語版
ヒカゲスゲ

ヒカゲスゲ (''Carex lanceolata'' Bott) は、単子葉植物カヤツリグサ科スゲ属の植物の一つ。比較的乾燥した山野に生育する。中型のスゲで、山林には普通に見られる。
== 特徴 ==
大きな株立ちになり、匍匐茎は出さない。冬は大部分の葉が枯れる。春の早くに葉と共に花穂が出る。葉は幅が1.5-2mmと細くてやや堅い。成長すると葉の長さは30cmを越えて、立ち気味に出て柔らかな曲線を描いて先端が垂れる。株の根元では鞘が褐色の繊維に分解したものが密集している。
は春早くに出て、葉よりも上に伸び上がる。開花時には葉より高く伸びて立ち上がるが、果実のころには葉も伸びて、その間に埋まる。穂の先端には雄小穂がつく。雄小穂は細い棒状で、鱗片は褐色。側小穂は雌性で、間隔を空けて数個が並ぶ。雌小穂の基部には軸があるが、主軸から離れず立ち上がる。苞は鞘があり、先端の葉状部はほとんどない。雌小穂は数個の雌花がやや間を空けてついた細長いもの。鱗片は褐色。
果胞は熟すると倒卵形、ただし基部は幅広くなっている。先端は全く嘴状にとがらない。表面に細かい毛がある。果実は倒卵形で断面は三角。基部は素直に狭まる。これはつまり、果胞の基部が肉厚になっている、ということである。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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