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ヒカリ新世紀(ひかりしんせいき)は、日本のイネの品種名および銘柄名。 == 概要 == ヒカリ新世紀(水稲品種第12273号)は、静岡大学グリーン科学技術研究所の富田因則教授によって、その鳥取大学在任時に、背が高くて倒伏しやすい水稲品種コシヒカリに、背丈を低く抑える遺伝子が連続戻し交雑で移入されて育成された短稈コシヒカリ型品種である〔「半矮性遺伝子''sd1''を導入した短稈コシヒカリ型の水稲品種‘ヒカリ新世紀’」 農業および園芸84(1) pp. 58-66 (2009)〕〔”Introgression of Green Revolution ''sd1'' gene into isogenic genome of rice super cultivar Koshihikari to create novel semidwarf cultivar 'Hikarishinseiki' (Koshihikari-sd1)” ''Field Crops Research'' 114(2) pp. 173-181 (2009)〕。 コシヒカリは日本の水稲生産の4割近くを占めるが、地球温暖化の影響で多発・大型化する台風によって倒伏し、収量と品質の低下を被っている。県によってはコシヒカリの栽培面積が8割に及んでいて、一遍に大きな自然災害をうける恐れがあり、コシヒカリを遺伝的に短稈化して倒伏しにくく品種改良する必要があった。ヒカリ新世紀は、コシヒカリに背丈を約20 cm短くする1個の半矮性遺伝子''sd1''が連続8回の戻し交雑で導入されたものであり、半矮性遺伝子''sd1''以外は99.8%コシヒカリのゲノムを持つ短稈コシヒカリ型品種である〔〔〔水稲品種「ヒカリ新世紀」 (仁井田米販売・宮内商店)〕。DNAモニタリングにより、''sd1''遺伝子周辺がコシヒカリのゲノムに置き換わっていることが確認された〔。ヒカリ新世紀はコシヒカリより倒伏耐性が著しく強く、穂数が増加し、コシヒカリの良食味(等級「上の中」)を受け継いでいる〔〔ヒカリ新世紀 (Weblio 辞書:品種登録データベース)〕。 富田は育成に成功した短稈コシヒカリ(詳細は後節参照)を“光輝く新世紀の米”としてヒカリ新世紀と命名し〔出願時の名称は「新世紀コシヒカリ」。〕、農林水産省で2004年に品種登録された〔〔〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒカリ新世紀」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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