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ヒゲドチザメ : ウィキペディア日本語版
ヒゲドチザメ

ヒゲドチザメドチザメ科に属するサメの一種。ヒゲドチザメ属単型である。主に西オーストラリア大陸棚の海底に生息し、岩礁や藻場を好む。頭部後方の背面が隆起することと、鼻孔に1対の髭を持つことが特徴である。全長1.6mに達する。
餌は主にタコ胎生で、雌は1年おきの夏から秋に、4-28匹の仔魚を出産する。人には危害を加えない。肉を目的に漁獲され、一時期は大きく個体数が低下した。IUCN保全状況軽度懸念としている。
== 分類 ==
1943年、科学誌 ''Australian Zoologist'' において、オーストラリアの魚類学者Gilbert Percy Whitleyによって ''Fur macki'' の名で記載された〔。その後、属名 ''Fur'' は既にオドリバエ科の1属に用いられていることが判明し、1951年、Whitleyによって属名は ''Furgaleus'' に変更された〔。タイプ標本は50cmの未成熟雄で、ビクトリア州モーディアロックで捕獲されたものである〔。分布域西部の個体はかつて別種 ''F. ventralis'' とされていたが、レオナルド・コンパーニョによる比較研究で顕著な差異が見つからなかったため ''F. macki'' と同種とされた〔。
また、この比較研究では本種とエイラクブカ属ホカケドチザメ属セビロドチザメが単系統群を構成すると判断され、共にIaginiに含められた〔。その後2006年、4つのタンパク質コーディング遺伝子を用いた分子系統解析では、本種とエイラクブカ属が姉妹群であることは示されたが、ホカケドチザメ属と近縁であることは否定された〔。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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