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ヒダテラ目 : ミニ英和和英辞書
ヒダテラ目[め, もく]
=====================================
〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

テラ : [てら]
 【名詞】 1. tera- 2. 10^12, (n) tera-/10^12
: [め, もく]
 【名詞】 1. (1) item 2. division 3. class 4. (2) piece (in Go)

ヒダテラ目 ( リダイレクト:ヒダテラ科 ) : ウィキペディア日本語版
ヒダテラ科[ひだてらか]

ヒダテラ科(Hydatellaceae)は被子植物の科で、2属10種ほどがオーストラリアニュージーランドインドの各一部に分布する。小型の一年生水草である。は細長く、の基部に集中する。水底にを下ろす。は単性で、いずれも無花被、単一の雄蕊雌蕊からなる。心皮は嚢状で先端(柱頭部分)に数本の毛がある。茎頂に小穂状または頭状の花序をなし、苞葉に囲まれている(この”花序”については下記参照)。果実袋果または痩果で1個の種子を含む。
ヒダテラ科はその形態から従来、単子葉類イネ科ホシクサ科などに近いと考えられ、カツマダソウ科(Centrolepidaceae)に含められることもあった。クロンキスト体系ではユリ亜綱(単子葉類)の中の単独のヒダテラ目としている。
ところが、Saarelaらによる複数の遺伝子による分子系統学的研究〔Saarela, J. M. et al. Hydatellaceae identified as a new branch near the base of the angiosperm phylogenetic tree. Nature 446, 312-315 (2007).〕で、スイレン目の姉妹群であること、すなわち単子葉類とは異なる原始的被子植物の1系統であることが明らかにされた。表現型から見ても、単子葉類よりむしろスイレン目に共通点が多い
APG植物分類体系(APG II:2003年現在の情報に基づく)ではイネ目に入れていた。しかしこれの根拠になっている''rbcL''遺伝子の解析結果は誤りであった(イネ科サンプルが混入したか)とされる。Angiosperm Phylogeny Website(2007年3月17日改訂)ではヒダテラ科をスイレン目の中に入れている〔Angiosperm Phylogeny Website〕。
化石被子植物で、最も原始的な形態を示すといわれるアルカエフルクトゥス(やはり水生とされており、スイレン目に類縁があるとの考えもある)では、雄蕊と雌蕊が茎頂について花序のような形になっているが、この全体が1つの花に相当するとの考えもある。ヒダテラ科とアルカエフルクトゥスの”花序”が相同かどうかも今後の検討課題である。
==文献==

  3. The Families of Flowering Plants: Hydatellaceae


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヒダテラ科」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Hydatellaceae 」があります。




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