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hydroxyzine ===========================
ヒドロキシジン(Hydroxyzine、商品名:アタラックス又はアタラックス-P)は構造中にジフェニルメタンとピペラジンを含む第一世代抗ヒスタミン薬の一つである。1953年に初めて発見され、1956年に発売された。日本で承認を取得したのは1957年6月である〔。2015年現在も使用されている。中枢神経抑制効果が有り、強い抗不安作用と弱い強迫性障害抑制効果を持つので、抗精神病薬として、主に不安や神経症に伴う緊張の緩和、或いは不安症に伴う器質性疾患の症状軽減補助に用いられる。抗ヒスタミン作用が有るので瘙痒感、痛覚過敏、乗り物酔いに因る嘔気にも使われる。鎮静、催眠、抗不安効果を持つが、治療域内の用量では薬物乱用や薬物依存症の危険は無いとされる。症候群の低減にも使用される〔FDA DrugInfo: http://dailymed.nlm.nih.gov/dailymed/archives/fdaDrugInfo.cfm?archiveid=51459〕。又、オピオイドの鎮痛効果の増強と、オピオイドの副作用である瘙痒感、嘔気、嘔吐の軽減に用いられる。 剤形は錠剤、注射剤、カプセル剤、シロップ剤、散剤が有り、錠剤及び注射剤が塩酸塩、その他がパモ酸塩である。後発品ではパモ酸塩が錠剤化されている。 ヒドロキシジンの類薬として、バクリジン、メクリジンが有り、効能・効果、用法、禁忌、警告、副作用等が似通っている。第二世代のセチリジンはヒドロキシジンのヒトでの代謝産物の一つである。 ==効能・効果== 日本で承認されている効能・効果は、 *蕁麻疹、皮膚疾患に伴う瘙痒(湿疹・皮膚炎、皮膚瘙痒症)―(錠、注、カプセル、シロップ、散) *神経症に於ける不安・緊張・抑鬱―(錠、カプセル、シロップ、散) *麻酔前投薬―(注) *術前・術後の悪心・嘔吐の防止―(注) である。 ヒドロキシジンは抗ヒスタミン薬、抗精神病薬、抗不安薬に分類され、又精神安定剤としても用いられる。特に歯科や産科で汎用される。オピオイドの代謝と体内からの除去を抑制する作用が有る。全般性不安障害やより重篤な神経症に因る器質性疾患の正常化に使用される。全般性不安障害に対してはベンゾジアゼピン系薬剤であるブロマゼパムと同等の作用を持つ。ヒドロキシジンは慢性蕁麻疹、アトピー性皮膚炎、接触皮膚炎、ヒスタミン誘発性瘙痒症等のアレルギー症状の治療にも使われる。近年並びに過去の研究では、肝臓、血液、神経系、泌尿器への副作用は無い事が確認されている。 ヒドロキシジンの鎮静作用を期待してのはアトロピン等のトロパンアルカロイドには無効であるが、全身麻酔後のメペリジンやバルビツール酸系薬剤の作用を増強するので、患者毎の状況に応じて麻酔前補助療法に使用する事が出来る〔。 その他にも、ヒドロキシジンは非バルビツール酸系鎮静剤として術前の鎮静、神経症等の神経学的症状の治療、不安・緊張の緩和に使われている〔。 ベンゾジアゼピン及びスコポラミンに対して拮抗作用も相乗効果も無い事から、歯科、産科、その他手術・外科処置、急性疼痛に於いて第一選択薬として、併用薬として、必要に応じてその後の処置にも用いられる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒドロキシジン」の詳細全文を読む
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