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ヒメジ科(学名:)は、スズキ目・スズキ亜目の下位分類群の一つである。暖かく浅い海に適応した魚で、鮮やかな体色や下顎下面に2本の「あごひげ」(触鬚)があることなどを特徴とする。 ==概要== 全世界の暖海に分布し、6属・66種が分類されている。うち日本近海産は3属・22種である。南西太平洋産ヒメジ属の一種(''Upeneus francisi'')は成長しても全長10cmに達しないが、最大種のオオスジヒメジ(''Parupeneus barberinus'')は全長60cmに達する。 体は側扁し、大型種では背中側が高くなるものもいるが、腹側はあまり下に突き出ない。二つの背鰭は明らかに離れ、第一背鰭は6-8棘条、第二背鰭は8-9軟条からなる。体色は鮮やかで、種類によって異なる。また同じ個体でも昼と夜で体色や斑紋が大きく異なる。死ぬと体表の模様が変わる種類もいる。 口は頭部のやや下側に偏ってつき、下顎に2本の「あごひげ」がある。英名"Goatfish"(ヤギ魚)はここに由来し、日本でもオジサン(小父さん、 ''P. multifasciatus'')、オキナヒメジ(翁比売知、 ''P. spilurus'')といったあごひげに因む標準和名を付けられた種類が存在する。 全種が暖かい浅い海に生息していて、特にサンゴ礁で色鮮やかな大型種が多く見られる。稚魚は海岸の波打ち際に出現し、汽水域に入ることもある。成魚は海底からあまり離れず、表層・中層に上がることはほとんどない。 食性は肉食性で、主に甲殻類・多毛類などのベントス(底生生物)を捕食するが、大型種は遊泳性の小魚を捕食することもある。餌を探す際はあごひげを忙しく動かし、海底やサンゴの枝の間などを探る動作を行う。あごひげには味蕾に似た感覚器が並び、潜んでいる小動物を探し当てるのに役立っている。 中型・大型種は各地で食用に漁獲される。また、鮮やかなうえに変化する体色から、スクーバダイビングや水族館において観賞の対象にもなる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒメジ科」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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