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ヒュドロバクテリア
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ヒュドロバクテリア
ヒュドロバクテリア（Hydrobacteria）とは、真正細菌の系統についての仮説である。グラム陰性菌の中心的な系統で、実在するとすれば3000以上の種を含み〔Battistuzzi FU, Hedges SB (February 2009). "A major clade of prokaryotes with ancient adaptations to life on land". Mol. Biol. Evol. 26 (2): 335–43.〕、記載されている真正細菌のおおよそ3割を占める。
ヒュドロバクテリアを提唱したBattistuzziらの説では、姉妹群であるテッラバクテリア（グラム陽性菌+藍藻とその近縁群）が陸地を中心に発展してきたのに対し、ヒュロドバクテリアはおおよそ30億年前に水中を中心に進化したとしている〔。乾燥土壌中での占有率は33%に過ぎないが、海中では90%近くに達する〔。そのため古典ギリシア語で水を意味するὑδρο-（ヒュドロ-）+bacteriaでHydrobacteriaと名付けられた〔。
このクレードは、トーマス・キャバリエ＝スミスの提唱するグラキリクテス下界（-げかい）と分類範囲がほぼ一致する（ただしグラキリクテス下界はアクウィフェクスを含む）〔Cavalier-Smith T (2006). "Rooting the tree of life by transition analyses". Biol. Direct 1: 19. 〕。ただし、キャバリエ＝スミスは姉妹群として、グラム陽性菌+エウリバクテリア+ネオムラ（古細菌+真核生物）の大系統を想定しており、出現時期もやや遅い〔。こちらの命名は1990年頃にグラム陰性菌に対して使われていた門名の再利用であり、薄いか欠損したペプチドグリカン層を指して、ラテン語のgracil-isグラキリス（細い、貧弱な）+cutisクティス（皮膚）と命名したものである。
== 系統 ==
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア（Wikipedia）』
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