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ヒュプネロトマキア・ポリフィリ : ミニ英和和英辞書 | ヒュプネロトマキア・ポリフィリ
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ヒュプネロトマキア・ポリフィリ : ウィキペディア日本語版 | ヒュプネロトマキア・ポリフィリ
『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』(ポリフィルス狂恋夢〔澁澤龍彦の訳語〕、Hypnerotomachia Poliphili)は、1499年にヴェネツィアで出版されたイタリア・ルネサンスを代表する挿絵入りの本で、主人公ポリフィルスが夢の中で、不思議な動物や妖精などに出くわしながら、恋人ポーリアを探し求める物語である。「Hypnerotomachia」とはギリシャ語の''hypnos''(夢)+''eros''(恋)+''mache''(戦い)で、つまり、題名は「ポリフィーロの夢の中の恋の戦い」という意味になる。 印刷史初期の本としても有名だが、インキュナブラの中でもとくに名高い挿絵入りの本である。初期ルネサンス様式で描かれた緻密な木版画の挿絵を伴う、格調高いページ・レイアウトのデザインはグーテンベルク基準(Gutenberg canon)と較べられる。内容は、謎めいた不可思議なアレゴリーで、主人公ポリフィーロは夢のような景色の中でエロティックな幻想を追い求める。 ==作者== 『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』の初版は1499年12月に、アルドゥス・マヌティウスによってヴェネツィアで印刷された。作者は匿名だが、オリジナルの各章の最初にある、複雑に装飾された文字は折句になっていて、通して読むとイタリア語の「POLIAM FRATER FRANCISCVS COLVMNA PERAMAVIT(修道士フランチェスコ・コロンナは心からポーリアを愛する)」と読むことができ、そこから修道士のフランチェスコ・コロンナが作者だと解釈されている。しかし、研究者の中には、レオン・バッティスタ・アルベルティ、あるいはロレンツォ・デ・メディチを作者とする者もいる。ごく最近では、印刷者のアルドゥス・マヌティウス、あるいは同名異人のフランチェスコ・コロンナとする意見も現れた。挿絵画家についてはさらにはっきりせず、出版当時にはベネデット・ボルドンと考えられていた。1545年にはアルド印刷所から第二版が出版された〔ネルヴァルの作品と『ヒュプネロトマキア・ポリフィリ』(『ポリフィルの夢』)の比較 間瀬玲子、筑紫女学園大学・筑紫女学園大学短期大学部紀要 5, 81-92, 2010]〕。
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