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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ヒュンダイ・ユニバース (Hyundai UNIVERSE) は、ヒュンダイ・エアロの後継として韓国の現代自動車(ヒュンダイ)から販売されている大型観光バスである。 == 概要 == 日本では、2008年(平成20年)に韓国ヒュンダイモーターカンパニーと東洋エス・イー株式会社によって初めて先行試験車として日本に輸入され、2009年(平成21年)2月5日にヒュンダイ自動車(現代自動車)の日本法人であるヒュンダイモータージャパン株式会社より正式に発売された。 現代自動車はユニバースを世界戦略車として捉え、右ハンドルで排出ガス規制や保安基準が他国と大きく異なる日本への投入が成功すれば、品質面で他国でも受け入れてもらえ、またオセアニアなど右ハンドルを採用する地域への投入も容易になるという判断があった〔バスラマインターナショナル No.112 2009年2月 ISBN 978-4-89980-112-2 〕。日本国内のバス事業者としては、近年の景気低迷で輸送需要に伸びが見られない上、新たな排出ガス規制への対応のたびに上昇する車両価格に頭を痛めている現状で、量産効果から比較的低価格な輸入車に注目が集まっている〔これまでも日産ディーゼル(現・UDトラックス)が日産ディーゼル・フィリピンから「ユーロツアー」を輸入し、その低価格により、当時同社のユーザーではなかった事業者への販路を拡大した例がある。〕。 スタイリングは現代自動車全州デザインセンターであり、三菱系統から外れたオリジナルの「パワーテックエンジン」(12.3 L 直列6気筒 インタークーラー ターボ 24バルブ)に、DePMシステムと名付けられたセラミックDPFとクールドEGRを組み合わせたシステムで、新長期規制・ユーロ5をクリアする性能を持つ。平成21年にはポスト新長期規制をクリアするユニバースを発売した。DePMシステムに代わり、DPF+SCRで輸入車として初めてポスト新長期をクリアした。 日本仕様はエンジンをパワーテック425(D6CC)型(425PS (312kW) /1800rpm、1891N-m/1200rpm)としており、日本製観光バスに匹敵する出力〔2010年6月現在発売中の三菱ふそうエアロエース/エアロクイーンおよびUD・スペースアローA/スペースウィングAは最大420PS (309kW) 、日野・セレガおよびいすゞ・ガーラは同450PS (338kW) 〕を発揮し、最大トルクはそれらを凌ぐ〔同じく、三菱ふそう・エアロエース/エアロクイーンおよびUD・スペースアローA/スペースウィングAは最大1810N-m、日野・セレガおよびいすゞ・ガーラは同1618N-m〕。 トランスミッションはZF製の6速MT、サスペンションは前後輪とも車軸懸架式を採用している。日本製観光バスのような前輪独立懸架式も検討されたが、乗り心地と、コスト、整備性、耐久性を考慮した結果、車軸式とした。 補助ブレーキ装置としてパワータードと流体式リターダを装備する。空調はデンソーの韓国法人・デンソー豊星製直結式エアコンを採用する。 韓国では前面窓左右2分割仕様の設定、スタンダードデッカーの設定など多彩な仕様が存在するが、日本国内ではハイデッカーの最上級仕様「エクスプレス・ノーブル」単一グレードでの展開とされたが、のちに2列+1列の3列シート車の追加、補助席付きシート、12列シート車など日本国内でのニーズに合わせたバリエーション展開を拡大している。他にも国際的には一般的な固定窓に加え、補助席付き保安基準に適合した側面窓の上部固定・下部引き違い式の採用、補助席の設定、右ハンドル仕様に加え、ステアリングコラムのコンビネーションレバー配置を日本車同様右側ターンシグナルにするなど対応を行っている。また、日本における保安基準から韓国を含め他国仕様にはない非常口を後部右側に設置している。 また2011年の東京モーターショーでフロント周りやスポイラーなど外観をモデルチェンジしたユニバースを発表、2012年4月から正式に販売を開始している。 日本では発売以後、メーカーが仕様設定を行っているツアーバス、インバウンド向け観光バス会社への投入が目立つほか、広交観光、中国バス、富士急行など一部の高速路線バスでも導入が進められている(きりしま号;いわさきバスネットワーク、びんごライナー:中国バス〔中四国で初!びんごライナーにWi-Fi搭載 (中国バス)より〕)。このほかに2011年(平成23年)には日本バス協会会長会社でもある富士急行が傘下の富士急静岡バスで昼行高速便(東京~富士宮)、観光車でも富士急行観光にも観光12列格納式補助席バージョンを投入。西日本鉄道(西鉄バス)でも高速バス仕様の車両を投入している。西鉄の導入に続いて、九州では九州産交バス、昭和バスが複数台を導入し急速に普及が進んでいる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒュンダイ・ユニバース」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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