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ヒルギダマシ(蛭木騙し、学名:''Avicennia marina'')はキツネノマゴ科ヒルギダマシ属の常緑木本。分類によってはクマツヅラ科や独立科であるヒルギダマシ科に含められることもある。潮間帯に生育するマングローブ樹種のひとつ。ヒルギという名がついているが、ヒルギ科・ヒルギモドキ(シクンシ科)などの植物とは別の系統に属する。 == 特徴 == 成木で高さ10m程度となる常緑高木だが、生息地北限となる沖縄では高さ数mの低木となる。同じマングローブ植物のハマザクロと同じく、干潟の泥の中に放射状に広く水平に根を張り、高さ数cm程度の柔らかい筍根と呼ばれる呼吸根を、土壌表面より垂直に突き出すのが大きな特徴となる。この呼吸根は二次肥大成長をしないため、マヤプシギと比較してなめらかで弾力性に富む。また根には葉緑素を持つ。葉は卵状からへら状、太被針状とバラエティに富み、革質で、対生する。葉には本種のもう一つの大きな特徴として塩類腺がある。塩類腺は、常に海水に曝される本種の塩分の排出機構であり、葉の表面・裏面に存在するため、代謝が活発で気温が高い夏季などには、塩類腺から排出された塩分が結晶化しているのを観察できることがある。雌雄異株。花期は夏で、葉腋または枝先に集散花序をつけ、5mm程度の大きさの黄色ないし橙色の花を数個咲かす。蜜腺は花弁自体に細かい突起状の分泌腺として存在する。〔マングローブ植物の花蜜分泌機構 〕果実は2cm程度の楕円形で表面に細かい毛が生え、灰白色に熟す。海水に浮くため、海流に流されることで分布域を広げる。 Image:Avicennia resinifera Coromandel 2005 fruits.JPG|ヒルギダマシの果実 (インド) Image:Avic marin 070728 023 mank.jpg|ヒルギダマシの葉 (インドネシア) Image:Avic marin 070728 030 mank rsz.jpg|ヒルギダマシの葉と花 (インドネシア) Image:Avic marin 070728 020 mank.jpg|ヒルギダマシの筍根 (インドネシア) Image:Avic marin 070728 038 mank.jpg|ヒルギダマシの高木 (インドネシア) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ヒルギダマシ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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