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ヒンジガヤツリ : ウィキペディア日本語版
ヒンジガヤツリ

ヒンジガヤツリ ''Lipocarpha microcephala'' は、カヤツリグサ科の植物の一つ。柄の先端に丸っこい穂を数個つける。水田雑草として普通に見られる。
== 特徴 ==
小柄な一年生草本〔星野他(2011),p.690〕。全株無毛で、白みを帯びた緑色。根茎はなく、多数が束になって生じる。草丈は5-30cmになる。葉は根出状に2-3枚を生じ、細くてやや固くて立ち上がる。基部の鞘は褐色がかる。
花期は8-10月。花序は茎の先端に集中してつく。その直下には葉状の苞があり、苞は長さ1-8cmで2-1枚、多くは反り返るように伸びる。花序を構成する穂は広卵形で柄が無く、通常は3個が密集して生じる。穂は多数の小花の集まりで、個々の小花は1枚の鱗片と2枚の薄膜を伴う。鱗片は長さ1.2-1.5mmで、披針形で淡緑色、中脈が突き出して反り返る芒端となる。小花はこの鱗片の内側にあって、腹背に位置する各1枚の薄膜に挟まれる。果実は長楕円形で長さ0.8-1mm、黄褐色で先端の花柱は短く2裂する。
和名は「品字蚊帳吊り」の意で、カヤツリグサに似て、丸い穂が3つ集まるのを漢字の「品」の形に見立てたものである〔谷城(2007)p.171〕。
なお、この属の花の構造については議論があり、丸い穂全体を小穂と見る説と、鱗片を含む小花1つを小穂と見る説に分かれる。たとえば佐竹他(1982)や谷城(2007)は前者の説を、星野他(2011)は後者の説を採る〔ただしこの書の属内の検索表では穂のことを小穂と記しており、混乱が見られる〕ため、図鑑によって解説が異なっている。詳細についてはこの属の解説を参照されたい。

File:Lipocarpha microcephala hnjkytr04.jpg|全草
File:Lipocarpha microcephala hnjkytr02.jpg|穂の拡大


抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ヒンジガヤツリ」の詳細全文を読む




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