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パンガミン酸(Pangamic acid)は、アンズの種子(杏仁)から抽出された物質にErnst T. Krebs親子が付けた名称〔US Patent 2464240, E. T. Krebs & E. T. Krebs Jr., 1949年登録, 1943年11月20日出願〕〔KREBS E T Sr; KREBS E T Jr; BEARD H H; MALIN R; HARRIS A T; BARTLETT C L Pangamic acid sodium: a newly isolated crystalline water-soluble factor; a preliminary report. International record of medicine and general practice clinics (1951), 164(1), 18-23.〕。かつてはビタミンB15と呼ばれたが、これもErnst T. Krebs親子が付けた名称である〔Victor Herbert, Pangamic acid ("vitamin B15"), The American journal of clinical nutrition, 1979 JULY, 32(7), p1534-1540〕。 パンガミン酸がいかなる化合物あるいは混合物であるかは定かでない〔FDA/ORA CPG 7121.01 〕〔Merck Index, 14th Edition, (2006)〕が、しばしばグルコン酸とジメチルグリシンのエステル誘導体であるとされる。サプリメントなどとして販売されているものは業者によって成分がまちまちである。グルコン酸と種々のアミノ酸のエステル誘導体や、ジメチルグリシン自体がビタミンB15と称して販売されている。それらの多くが天然物ではなく、工業的に合成された化合物である〔。 パンガミン酸はかつてビタミンであるとされていた〔Merck Index, 8th Edition, (1968)〕〔Merck Index, 9th Edition, (1976)〕。しかし、ヒトに必須であることが示されず、欠乏症も見つからなかったため、2008年現在ではビタミンとはされていない〔"Vitamin B15 - Pangamic Acid ", Elson M. Haas M.D.〕〔。 Ernst T. Krebs親子の最初の特許出願ではパンガミン酸はアトピー、関節炎、がんなど様々な疾患、症状の治療に有効であるとされた〔〔。しかしその後の研究ではヒトまたはその他の哺乳類の健康に有効であるという説得力のある根拠は示されていない〔〔。 命名者のErnst T. Krebs親子はアミグダリン(レートリル)の抗がん作用を"発見"し、ビタミンB17と名付けた人物でもある〔〔Benjamin Wilson, The Rise and Fall of Laetrile 〕。 == 脚注 == 〔 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「パンガミン酸」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Pangamic acid 」があります。 スポンサード リンク
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