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ビニルエーテル : ミニ英和和英辞書
ビニルエーテル[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ビニルエーテル : ウィキペディア日本語版
ビニルエーテル[ちょうおん]

ビニルエーテル (vinyl ether) は吸入麻酔薬として用いられる化学物質。常温ではほぼ無色透明で揮発性の液体である。ジビニルエーテル (divinyl ether) ともいう。単独でも環化重合するほか、共重合では架橋剤として機能する。
この物質の単離は非常に難しかったが、アルケンでもエーテルでもあるため理想的な麻酔薬であると考えられた。実際に使用法は簡単で特性も良好であったが、保管が難しいことと肝毒性が疑われたことで使われなくなった。だが、この物質で培われた経験は新しい麻酔薬を開発する際の下地となっている。
==沿革==

===合成===
1887年、Semmlerによって報告されたのが最初である。ラムソン (''Allium ursinum'') の精油から得たジビニルスルフィド酸化銀(I)を反応させることで得られた。この物質は39 °Cで沸騰し、硫黄を含まないことと分子量の測定からビニルエーテルと結論された。
1899年、KnorrとMatthesはモルホリンのメチル化に続くホフマン脱離による合成を試みたが〔、ごく少量しか合成できなかった。
1925年、Cretcher等は工業的生産法の原型を開発した。これは2,2'-ジクロロジエチルエーテルと水酸化ナトリウムを加熱する方法で、39 °Cで沸騰する液体が得られた〔。だが、Hibbert等によって微妙に変更された方法では、得られた物質は34-35 °Cで沸騰した。最終的に1929年、メルク・アンド・カンパニーにより28 °Cで沸騰する物質が得られ、特許が取られた。現在沸点は28.3 °Cとされており、メルクの方法により初めて純粋なビニルエーテルが単離されたことになる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ビニルエーテル」の詳細全文を読む




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