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ビント・アンム婚
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ビント・アンム婚 ビント・アンム婚(、ビント・アンムこん)とは、イスラーム世界で広く行われる父方平行いとこ同士の結婚。 == 概要 == アラブなどの中東地域では伝統的にいとこ同士の結婚が尊重されており、特にビント・アンム(父方おじの娘)との結婚が好ましいと強調される場面が多いが、実際はいとこ一般がよそ者との婚姻よりは好ましいと考えられている〔田中真砂子(編),奥山恭子(編),大口勇次郎(編)『縁組と女性―家と家のはざまで』(早稲田大学出版部、1994年)34ページ ISBN 978-4-657-94110-7〕。こうしたいとこ婚はアラビアの遊牧民社会だけではなく、エジプト、イラク、イランやシリアでも広く行われている文化であり、それも極めて古代からのことである〔中野美代子(編)『本多勝一を解説する』(晩聲社、1992年)278ページ ISBN 978-4-891-88228-0〕。パシュトゥーンやバルーチュでもいとこ婚の頻度が高く、内婚的傾向が強い〔須藤健一(編) 杉島 敬志 『性の民族誌』(人文書院、1993年)87ページ ISBN 978-4409530146〕。ビント・アンム婚の割合はクルディスタンの部族地域の43%からレバノンの2%までの差異があり、リチャード・アントーンの推計によれば全婚姻数のおよそ10-15%である〔Dale F.Eickelman(著)大塚和夫(訳)『中東―人類学的考察』(岩波書店、1988年)150ページ ISBN 978-4-000-01355-0〕。エジプトの場合は20%近く、スーダンの場合は80%である〔田中真砂子(編),奥山恭子(編),大口勇次郎(編)『縁組と女性―家と家のはざまで』(早稲田大学出版部、1994年)35ページ ISBN 978-4-657-94110-7〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ビント・アンム婚」の詳細全文を読む
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