|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ビー : [びー] (n) bee, (n) bee ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ビーチコーミング(Beach combing)とは、海岸などに打ち上げられた漂着物を収集の対象にしたり観察したりする行為。漂着物を加工したり標本にしたり装飾にしたりして楽しむ。本来の意味は売り物になる漂着物を拾い集めることで、骨董の世界では「海揚がり」と呼ばれてきた〔コトバンク ビーチコーミング(知恵蔵2015の解説) 〕〔goo辞書 〕。 == 概要 == 一般にはごみとして嫌われることが多い漂着物を逆転の発想で、収集して楽しむ趣向であり、一部の愛好家の間では古くからおこなわれていた。海には潮の干満のほか、沖合の海流、沿岸流など常に動いているため、漂着物はいつでも海岸にたどり着く可能性がある。日本海側では季節風の吹く冬に漂着物が多くなる〔漂着物学会(ビーチコーミングとは) 〕。漂着物は、海流や風の影響を受けるため、海外や海底から流れ来るものもあり、動植物から歴史的、あるいは民俗的なものまであらゆる内容を含んでいる。日本では、こうした漂着物に早くから注目したのは柳田国男で、東大生時代に三河・伊良湖岬に漂着した椰子の実を拾ったことに始まり、のちの78歳になった1952年(昭和27年)に書かれた『海上の道』のきっかけとなった〔漂着物学会 設立趣意 〕。 日本は周囲をすべて海に囲まれ、海岸の総延長は30,2779kmあり、世界でも有数の海岸線の長さを誇る国である。日本列島にはフィリピン付近を発した黒潮(日本海流)と、その分流の対馬海流がはさむように北流し、北方からは千島海流とリマン海流が南下する。このため、季節風と相まって日本列島は漂着物の多い歴史があり、人々の生活と切っても切れない縁があった。「浜歩き」「灘走り」という言葉が最近まで残っていたように、浜辺に打ち上げられた魚介類や漂着物を拾い、再利用する習慣はごく一般的に日本民族が行ってきた生活習慣の一部であった。また大きな材木などを建築に再利用するほか、珍奇な形状の漂着物や波や海流に揉まれ変形し、洗われた独自の形状の漂着物は神仏として崇拝の対象にすらなった。また人々の好奇心を刺激し、異郷の地から運ばれてくる漂着物を収集することは一種のロマンでもあり、また研究の対象ともなった〔。 江戸時代には遭難船などの漂着物には、役所への届け出義務があり、半年間保管後落とし主からの届け出がない場合は村全体で平等に分け与えられた。流木などは、両手で持てるものは個人所有となるが、それ以上の大きさのものは村の共有にする決まりの地域もあった〔。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ビーチコーミング」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|