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ビールゲーム : ミニ英和和英辞書
ビールゲーム[ちょうおん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ビー : [びー]
 (n) bee, (n) bee
: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)

ビールゲーム : ウィキペディア日本語版
ビールゲーム[ちょうおん]
ビールゲーム(英語:The Beer Game、 The Beergame またはThe Beer Distribution Game)は、マサチューセッツ工科大学スローン経営大学院の教授グループが、サプライチェーン・マネジメントに関する重要ないくつかの原理を実際に見せるために、1960年代に考案したシミュレーションゲームである。ゲームのテーマは、ビールを流通させて市場の顧客の需要に応えることである。ビールはいくつかの組織がつらなるサプライチェーンを通じて供給され、1チームが1つのサプライチェーンとしてプレーする。このサプライチェーンを運営し、受注残や在庫のコストを最小限にすることを目指す。1チームは4人かそれ以上の人数からなり、しばしば激しい競い合いとなる。1時間から1時間半程度で終わる。このゲームは教育や研究の一環として行われることも多く、通常、その後ゲームと同じくらいの時間をかけて経過報告会を行い、それぞれのチームの結果のレビューと反省点を話し合う。このゲームを行うことにより、システムダイナミクス(システムの力学、の意)の基本原則や、システム思考の重要性を学習することができる〔「ビールゲーム(Beer Game)の説明」、p.1〕。
==ゲームの進行と勝敗==
ゲームは概ねつぎのように進められる〔実際にプレーするための詳しいルールは、例えばシステム・ダイナミックス学会日本支部のウェブサイト を参照のこと。〕。

4人以上で1チームを構成する。チームのメンバーはそれぞれ、小売(Retailer)、二次卸(Wholesale)、一次卸(Distributor)、工場(Factory)の4つのユニットを受け持つ〔この役割分担の名称については、日本語はシステム・ダイナミックス学会日本支部のビールゲームによった。英語はMITのウェブサイト で使われている名称を参照した。〕。それぞれのユニットを1人で受け持つことにすれば1チーム4人となり、4人以上の場合は、1つのユニットを複数のプレーヤーで受け持つ。1チームをひとつのサプライチェーンと見立て、各ユニットはサプライチェーン上の企業・組織と見立てている。通常、この他に各チームから独立したゲームリーダーと呼ばれるゲームの進行係がいる。教育や研究などの目的で、プレーヤーが全くの初心者である場合、このゲームリーダーがルールを説明し、プレーヤーが正しくプレーしているかどうか確認することになる。必要な道具は、ゲームボード(57cm×180cm〔これはシステム・ダイナミックス学会日本支部の作成したボードのサイズ。アメリカのオリジナルのサイズはが縦約76cm×横約257cmである。〕)とトークン、記録用紙、紙(カード)、筆記用具、電卓などである〔ゲームボードと記録用紙はシステム・ダイナミックス学会日本支部のサイトからダウンロードできる〕。トークンはコイン、マッチ棒などなんでもよい。1つのトークンがビール1ケースと見立てられている。トークンは400から500ケース分用意する(10ケースをあらわす別のトークンを併用することもできる)。
最初にそれぞれのユニットにいくつか決められた数のトークンを置いておく。ゲームは1ターンごとに区切られ、35~50ターン行って勝敗を決める。1ターンの中でプレーヤーは次のことを行う。
# 受領: 右側(自分のユニットに向かってくる側)の輸送(Transport)のコマにあるトークンを自分のユニットに移す。
# 受注: 自分のひとつ下流のユニットからの注文(Order)を確認する。
# 発送: 注文の数のトークンを左の輸送のコマに移す。足らなければそれば受注残として後のターンでその数を加えて移す。
# 発注: 将来の注文を予想して、自分のひとつ上流のユニットに対する発注数を決める。
工場は発注数を上流に渡す変わりに、生産指示を出したとして、製造(Manufacturing)に自分が決めた数のトークンを置く。小売が受け取る注文は、あらかじめ用意された発注カードの山から取る。発注カードの山の中の、発注数とその順番は各チームで同じである。プレー中にチーム内の他のユニットの在庫を見ることは構わないが、他のユニットのプレーヤー同士で情報交換をしたり、方針を相談したりしてはいけない。ひとつ下流のユニットの出す オーダーだけが、自分が受け取る情報である。
ゲームの勝敗を決める点数はコストに見立てられる。例えば、在庫1トークンに対して0.5ドル、受注残1トークンに対して1ドルというように、あらかじめ在庫と受注残に対するコストを決めておく。各ターンごとに在庫ないし受注残の数を記録し、ゲームが終わった後でチーム全体でかかったコストを計算する。総コストが最も少ないチームが勝ちとなる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「ビールゲーム」の詳細全文を読む




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