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ピアノ小品とは、ピアノのための小規模な音楽作品のこと。ソナタが10-20分の密度を持った長規模作品であるのに対し、小品は5分程度を指す事が多い。ソナタは書けなかったが、小品なら作曲した、という作曲家は多く存在する。ピアノ小品を集めた楽譜やレコード、CDなどは便宜的に「ピアノ小品集」と題される。 ==歴史== ピアノ小品とは、ピアノソナタ、変奏曲、鍵盤楽器のための前奏曲とフーガのどれにもなりえないジャンルとして始まった。その小品に適した曲名として「バガテル」あるいは「バガテレン」という曲種が誕生した。ベートーヴェンがこのジャンルで有名である。 しかし、19世紀以降ピアノソナタの作曲には歯止めがかかり、フランツ・リスト、ジギスモント・タールベルクは一作、ショパンやシューマンも数作しか作曲できなかった。その流れの中、やはり3曲しかソナタを完成させる事がなかったブラームスがop.116-119のピアノ小品集を作曲、この小品集はブラームス本人は「ただまとめただけ」という評価だった(実際、出版社に題名のつけ方についてのブラームスからの問い合わせがある)。しかし、このKlavierstückeという曲に題名がついておらず数詞だけついているジャンルがアーノルト・シェーンベルクによって拡張されるに至る。 第二次世界大戦後、カールハインツ・シュトックハウゼンは「Klavierstück」を番号つきのものは19曲作曲した。本人は「番号つき21曲セットの作曲」を望んだが果たせなかった。彼は「伝統的な演奏形態の忌避」という理由で交響曲、協奏曲、そしてバレエ音楽を作曲することは全くなかったにもかかわらず「Klavierstücke」という西洋の器楽伝統が生み出した形式には従ったのである。 20世紀後半から21世紀初頭にかけてもヴォルフガング・リーム、シュテッフェン・シュライエルマッハー、アート・オリヴィエ・ジモン、パウル=ハインツ・ディートリヒ、バベッテ・コブレンツはKlavierstücke(あるいはKlavierstück)を作曲している。「ピアノ小品」という形態は、完全に西洋の伝統になったのである。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピアノ小品」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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