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ピアノ独奏による協奏曲()は、シャルル=ヴァランタン・アルカンによって作曲されたピアノ独奏曲。「ピアノ独奏のための協奏曲」と訳されることもある。『短調による12の練習曲』のNo.8からNo.10をなす。1857年に出版されたが、作曲はその数年前に行われていたと見られる。 == 概要 == この曲は3楽章制をとっている。各部分には「トゥッティ」、「ソロ」、「ピアノ」などと書かれており、演奏者にはピアノ協奏曲を構成する管弦楽とソリストを弾き分けることが要求される。ピアニストのはこのように述べている。「この曲の様式、形式は途方もなく豊かな質を誇り、分厚いテクスチュアと和声を有している(中略)フルオーケストラが目の前に現れたかのような錯覚をさせ、また演奏者は肉体的、精神的に限界まで負担を強いられるのである」。アドリアン・コーレオニス(Adrian Corleonis)はこの協奏曲がカイホスルー・シャプルジ・ソラブジやフェルッチョ・ブゾーニの作品の登場まで、最も過酷な負担を強いるピアノ曲の代表であったと考えている〔。 作品は121ページに及び、演奏には50分を要する。第1楽章だけでも72ページ、1,342小節を数え、演奏時間は29分近くかかる〔〔ジャック・ギボンズは「第1楽章だけでも小節数はベートーヴェンの『ハンマークラヴィーア ソナタ』を超える」と指摘している。〕。このためアルカンはこの曲が「普通の長さの演奏会用作品」となるよう、省略することを認めた(具体的には、主題提示部の途中に当たる378小節の後につなぎとして新たな4小節を付け加え、そこからコーダが開始される1113小節まで飛ぶよう指定している。つまり、主題提示部の結尾、展開部から主題再現部までをカットする)〔森下唯「アルカン、縛られざるプロメテウス―同時代性から遠く離れて― 」〕。彼自身も1880年代で行ったパリでの演奏会では、第1楽章(のみ)をそのような短縮版で演奏したものと考えられる。1939年になってやっと、エゴン・ペトリがBBCの放送用にこの曲の全曲演奏を行った〔allmusic , Concerto for solo piano in G sharp minor (Études dans tous les tons mineurs Nos. 8-10), Op. 39/8-10〕。 また、この作品は嬰ト短調に始まり嬰ヘ長調に終わるというをとっている。これはこの曲が12の練習曲集中で連続した3曲となっているためであり、曲集中では前の曲から下降五度循環で調性が推移していることに由来する。 カール・クリントヴォルトは、1872年から1902年にかけて、第1楽章のみをピアノと管弦楽のために編曲している。これは1902年にフレデリック・ドーソン(Frederick Dowson)とベルリン・フィルハーモニー管弦楽団によって初演され、好評を得た。その後、1987年にアメリカの作曲家マーク・スター(Mark Starr)が全曲の編曲を完成させている〔"Alkan: Piano Concertos" (NAXOS, 8.553702) 解説 (Allan B. Ho, 1998)〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピアノ独奏による協奏曲」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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