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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ピエール・ファーヴル(Pierre Favre、1506年4月13日 - 1546年8月1日)は、16世紀フランス出身のカトリック司祭でイエズス会創立者の一人。その学識を高く評価され、教皇パウルス3世からトリエント公会議出席を要請されたが、果たせず病死した。1872年9月5日に列福されて福者になっている。 ==生涯== ピエール・ファーブルはサヴォイア公国(現在のフランス)領内のグラン・ボルナンド渓谷にあるヴィリャール村(Villaret)に生まれた。父ルイ・ファーブル、母マリー・ペリシャンは山間の村で暮らす普通の農民だった。幼いころから羊飼いの仕事をしながらもファーブルの聡明さは際立っていた。村には満足な教育機関がなかったため、両親は10歳のファーブルを初め近隣のトーヌ(Thônes)の町に送って勉強させ、次にラ・ロッシュ(La Roche-sur-Foron)の町で学ばせた。ここで彼は生涯の親友となるクロード・ジェ(Claude Jay)と知り合った。勉学を続ける中でファーブルは司祭職への召命を感じ、19歳でパリ大学で学ぶべく故郷を離れた。パリ大学は当時から多くのカレッジの集合体であったが、ファーブルはその一つでポルトガル系の学生の多かった聖バルバラ学院に学んだ。ここでファーブルとたまたま同室になった学生が、後にイエズス会創設に共に立ち会うフランシスコ・ザビエルであった。 1529年10月、ファーブルとザビエルが暮らす部屋に1人の中年の学生が加わった。ザビエルと同じバスク出身、37歳のイグナチオ・ロヨラである。イグナチオは2人に、自らの心を探り、神の御旨に答える方法として「霊操」というものを示した。宗教的カウンセリングとも言えるこの方法を行い、深く語り合った3人はやがて同志となっていった。そこへロヨラにひかれたシモン・ロドリゲス、ディエゴ・ライネス、ニコラス・ボバディリャ、アルフォンソ・サルメロンといった若い学生たちが加わった。 1534年5月、ファーブルはパリ司教の手で叙階され、司祭となった。このとき、ファーブルはロヨラを囲む学生たちのグループの中での唯一の司祭であった。1534年8月15日、グループの7名はモンマルトルの丘に登り、サン・ドニ記念聖堂でファーブルのたてるミサにあずかって、神に自分の生涯をささげる誓いを立てた。世に言う「モンマルトルの誓い」である。ファーブルの学友だったクロード・ジェもこの年、パリにやってきてロヨラのグループに加わっている。 1537年、一同はヴェネツィアに集まった。ファーブルらはローマへ向かい、教皇パウルス3世との知遇を得た。教皇は一同の学識と志の高さに感激し、彼らが求めていた仲間の叙階と聖地巡礼の許可を与えた。こうしてヴェネツィアで一番年少だったサルメロン以外のメンバーたちが司祭叙階を受けた。一同はイタリアでさまざまな使徒職に従事しながら、自分たちのグループの将来について語り合い、修道会という形をとることに決めた。1539年、ロヨラは教皇に『基本精神綱要』を提出し、修道会の許可を願った。審査を経て1540年9月27日、イエズス会は教皇庁の認可を受けた修道会として認可された。イエズス会の誕生である。 その後、政治情勢から聖地エルサレムへの渡航の困難に気づいた一同は教皇の勧めもあってヨーロッパにおける宣教活動を行うことにし、各地で活動した。ファーブルは教皇とロヨラの指示に従ってドイツ、フランス、ベルギー、スペイン、ポルトガルとヨーロッパ各地を回り、宗教改革の嵐が吹き荒れる中で、プロテスタントとカトリックの対話やカトリック教会の霊的再建という困難な仕事に精力を傾けた。さらに1537年以降、ファーブルは教皇庁立大学で教壇に立っていた。ヨーロッパ各地でファーブルの薫陶を受けた多くの若者がイエズス会に加わった。その中でもっとも有名なのはオランダ出身のペトルス・カニシウスとスペインの名門貴族出身のフランシスコ・ボルハの両名であった。 1546年、教皇からじきじきにファーブルに対し、トリエント公会議への出席要請が行われた。ファーブルはすぐこれに従うべくローマへ向かい、イグナチオ・ロヨラと再会したが、すでに長きにわたる旅と仕事の疲れが彼の身体を蝕んでいた。ローマで病に倒れたファーブルは体調を回復することなく、1546年8月1日、盟友ロヨラに見守られながらこの世を去った。まだ40歳の若さであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピエール・ファーヴル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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