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聖ピオ十世会(せいピオじっせいかい、、、、略称:SSPX) は、カトリック教会の伝統主義を主張する団体である。1970年にフランスのマルセル・ルフェーブル大司教によって創立された。同会は1970年11月にフランソワ・シャリエール司教によって、6年期限の仮認可を得たものの、1975年に新任の司教によって取り消され、1988年には教皇の許可を得ない司教叙階を行ったことから創立者を含む司教ら6名が教皇庁から破門される事態となった。その後2009年に破門は取り消され、教皇庁との関係修復に向けて現在交渉中である。2015年、教皇フランシスコは、「誰も排除しない」として、いつくしみの聖年期間中の聖ピオ十世会司祭のゆるしの秘跡を有効とする声明を出した〔2015年9月9日「教皇:特別聖年は「誰も排除しない」」『カトリック新聞』 〕。 == 概説 == 特徴としては、典礼分野におけるラテン語使用の厳守とトリエント・ミサの執行の継続を唱え、第2バチカン公会議に基づく1970年以降の典礼改革後の方式による典礼を行う現在のカトリック教会のあり方を認めていない。 1988年の司教叙階以来、現在ローマ教皇庁によって「聖職停止」の処置を受けており、したがって、同会に所属する司祭であることには違いないが、ミサや洗礼などその職務は禁止されている状態にある。教会法的には彼らの執り行うミサは有効ではあるが、2002年の教皇立委員会前長官カミーユ・ペルルが語るところによれば、同会の司祭によるミサは死の危険が迫り他に選択肢のないときなど「厳密な意味において」主日の義務を満たすとされる〔Letter by Msgr. Camille Perl Regarding Society of St. Pius X Masses 〕。聖ピオ十世会と教皇庁との対話は続いており、2015年、教皇フランシスコは「誰も排除しない」として2015年12月8日から始まる特別聖年の期間中、聖ピオ十世会による「ゆるしの秘跡」を有効とすると発表した。『カトリック新聞』は、「同会はもはや“離教”の状態にあると見なされてはおらず、同会の司教たちの破門制裁は2009年に解除されているが、同会の司祭らが授ける秘跡が有効で合法的かどうかについては疑問が残されている。」としている〔2015年9月9日「教皇:特別聖年は「誰も排除しない」」『カトリック新聞』 〕。同新聞はさらに、教皇庁広報局長ロンバルディ神父はバチカンと聖ピオ十世会指導者たちとの接触は続いていると確認した、とし、教皇フランシスコは書簡の中で、「近い将来にも解決策が見いだされ、(聖ピオ10世)会の司祭や上長たちとの十全な交わりが回復されること」を願っている、としている〔2015年9月9日「教皇:特別聖年は「誰も排除しない」」『カトリック新聞』 〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「聖ピオ十世会」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Society of St. Pius X 」があります。 スポンサード リンク
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