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歯車(はぐるま)とは、伝動車の周囲に歯形を付けて確実な動力伝達を可能にした機械要素である〔大西1997 pp11-2〕。英語では「gear」で、日本語ではギア、ギアーと表記されることもあるが、JISでの表記はギヤである。減速や増速、回転軸の向きや回転方向を変えたり、動力の分割などに用いる。 == 概要 == 歯車は平ベルト等と異なり滑りが無いので、タイミング機構には不可欠である。軸と一体のものや軸受けを仕込んだもの、キー溝やスプラインを設けたものがある。 歯数の組み合わせは自由であるが、大きな力を伝達するときや、滑らかさを必要とするときは、いつも同じ歯同士が当たると、微小な傷が大きくなったり、特定の箇所で音が発生するため、歯数が互いに素になるように設計される場合がある。互いに素である組み合わせでは全体が均一に磨耗し、歯当たりが滑らかになる。これを英語ではharmonic wearという。ほとんどの工業製品はこの組み合わせで作られるが、減速比の都合などによってそうできない場合もある。。また、小歯車は硬い材料にしておかないと先に磨耗する。 代表的な歯車装置には以下のようなものがある。 * 遊星歯車機構 * 差動装置 - ディファレンシャル、略してデフとも呼ばれる。 * 減速機 * ラック・アンド・ピニオン * 波動歯車装置 - ハーモニック・ドライブ・システムズ社の商標でハーモニックドライブとも呼ばれる。高減速比、軽量、コンパクト、バックラッシュが少ないといった特徴から、多くのロボットに使用されている。 平行して有る2本の軸上に2種類ずつ(計4枚)のギヤを接続しループを作った場合、2本の軸上にあるギヤの比率が一定である場合を除いて、軸は回転をしない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「歯車」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Gear train 」があります。 スポンサード リンク
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