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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ピロクテーテース(, )は、ギリシア神話に登場する英雄である。長母音を省略してピロクテテスとも表記される。ポイアースの子。トロイア戦争にはオリゾーン人を率いて7隻の船とともに参加した。トロイア戦争の前にはイアーソーンとアルゴー船探検隊(アルゴナウタイ)の冒険にも参加している。 == 神話 == === トロイア戦争 === ピロクテーテースは、トロイア戦争にヘーラクレースの弓を持参したが、これは自身もしくは父ポイアースがヘーラクレースから貰ったものという。この弓を入手したいきさつについてはネッソスの項を参照。 ピロクテーテースはヘレネーの元求婚者だったためにトロイア戦争に参加したが、トロイアに着く前に、テネドス島において毒蛇に噛まれた(一説によると、別の同名の島にて箙(えびら)から落ちた矢で傷ついた。その矢は彼がヘーラクレースから譲り受けたもので、ヒュドラーの毒が塗布してあった)。その傷はなかなか治らず、ひどい悪臭をはなった。このためオデュッセウスがピロクテーテースをレームノス島に捨て、オリゾーン勢は小アイアースの異母兄弟メドーンが率いることになった。 十年後、トロイアはまだ落ちていなかった。ピロクテーテースの持つヘーラクレースの弓なくしては、トロイアを陥落させることができないという運命だったのである。ギリシア勢の預言者カルカースはこのことを予言し、ディオメーデースとオデュッセウスがピロクテーテースを迎えに来た。別の説では、トロイアから捕らえられたヘレノスという預言者が、パリスの死後にヘレネーを貰えなかった腹いせにこのことを予言したという。ピロクテーテースは洞窟に住み、弓で獲物を捕らえて生きながらえていた。ピロクテーテースの傷は癒えておらず、かなりやつれていた。 ピロクテーテースは、自身をレームノス島に捨てたオデュッセウスを見たときに、かっとなって彼を殺そうとしたが、やっとのことで思いとどまった。そして、彼らの説得に応じてトロイア戦争に復帰した。三大悲劇詩人は、この場面を主題としたギリシア悲劇を書いたが、現在まで残っているのはソポクレースの『ピロクテーテース』だけである。なお、この悲劇では、説得に来たのがオデュッセウスとネオプトレモスだったことになっている。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピロクテーテース」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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