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『ピンクの豹』(''The Pink Panther'')は、1963年製作のアメリカのコメディ映画。イタリアを舞台に展開する5大スター競演のロマンティック・コメディである。ピーター・セラーズ演ずるクルーゾー警部が活躍するピンク・パンサーシリーズの第1作にあたるが、主演はデヴィッド・ニーヴンで、クルーゾーは準主役格であった。監督ブレイク・エドワーズ。音楽ヘンリー・マンシーニ。 「クルーゾー警部」、「アニメキャラクターのピンクパンサー」、主題曲『ピンク・パンサーのテーマ』の3大ヒットを生み出した伝説的作品である。 ==ストーリー== 中東某国の王女・ダーラは母国の革命から逃れ、イタリアのスキーリゾート、コルティーナ・ダンペッツォに身を寄せていた。王女は内部にピンクの豹が浮かび上がるというダイヤモンド「ピンク・パンサー」を所有していたが、革命政府からはダイヤの返還を求められていた。そのダイヤを狙ってイギリス貴族のチャールズ・リットン卿(実は希代の怪盗ファントム)が王女に接近する。リットンは手下に王女の愛犬をさらわせ、それを追跡したための怪我を装って王女の同情と信頼を得た。やがて王女はリットンに恋愛感情をも持つようになる。 一方、ファントム逮捕に執念を燃やすパリ警察のクルーゾー警部はファントム出現を予想し、愛妻シモーヌを伴ってコルティーナを訪れた。しかし、実はシモーヌはリットンの愛人で、クルーゾーの捜査方針はリットンに筒抜けであった。そこにリットンの甥で、アメリカに留学していたジョージも現れる。叔父が怪盗ファントムである事も、シモーヌが叔父の愛人である事も知らないジョージはシモーヌに夢中になる。白銀のリゾートを舞台に恋とダイヤの争奪戦が繰り広げられる。騒動のさなか、クルーゾーはリットンがファントムであると確信する。 舞台はローマへ。王女邸を訪れたクルーゾーはファントムの正体がリットンだと王女に告げる。そして王女邸で行われる仮装パーティーの夜に警官を配備し、自らも仮装してファントムを待ち構える。リットンとジョージはそれぞれダイヤを狙い忍び込むが、ダイヤは王女により隠されていた。王女にはダイヤを盗まれた事として、革命政府の返還要求から逃れようという意図があったのだ。リットンとジョージは王女邸から逃走、それをクルーゾー率いる警官隊が追跡する。市街でのカーチェイスの末にリットンとジョージは逮捕され、裁判にかけられる事となった。クルーゾーは2人の有罪を確信し、自信満々である。 シモーヌは王女を訪ね、リットンらを救うよう懇願する。リットンへの思いを断ち難い王女はシモーヌに何事か提案をする。裁判が開廷され、被告側の弁護人からクルーゾーこそファントムではないかとの疑義が示される。思わぬ追求に狼狽したクルーゾーはジャケットの胸ポケットからハンカチを取り出そうとして、盗まれた筈のダイヤを一緒に引っ張り出してしまう。シモーヌによりダイヤがポケットに忍ばされていたのだ。ダイヤを盗み隠し持っていた事にされたクルーゾーはファントムの正体として逮捕されてしまった。 一方、リットンとジョージは無実となって釈放された。リットンがファントムとして活動を再開すればクルーゾーの無実は証明される。それまでしばらくは囚われの身となるクルーゾーは最初は必死に無実を主張した。しかし、ファントムの人気は凄まじく、法廷には女性ファンが押し掛け、連行に当たる警官からも畏敬の目を向けられる。満更でもないクルーゾーは、ついつい自分が本当のファントムであるかのような発言をしてしまうのであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピンクの豹」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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