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ピンク・フロイド(Pink Floyd) は、イギリス出身のロックバンド。サイケデリック・ロックやブルース、フォークなどを織り交ぜたオーソドックスなロックにけだるい叙情と幻想的なサウンドを醸し出させた音楽性、大掛かりな仕掛けとスペクタクルに富んだライブ、現代社会における人間疎外や政治問題をテーマにした文学的、哲学的な歌詞で世界的に人気を博した。プログレッシブ・ロックとしての芸術的な側面で評価を得ている。『狂気』は5,000万枚、『ザ・ウォール』は3,000万枚そして、『炎〜あなたがここにいてほしい』は2,300万枚のセールスを記録し、レコード・CD総売り上げは2億3,000万枚(2012年時点)と、商業的にも大成功を収めた。 プログレッシヴ・ロックの代表格として扱われることが多いが、クラシック音楽やジャズをバックグラウンドに卓抜したテクニックを披露する技巧派ではなく、その音楽のもつ浮遊感・倦怠感・幻想的なサウンドは、ロックのアグレッションから離れつつ、独自の緊張感と高揚に結びついている革新的なものであった。彼らの音楽性はジ・オーブやKLFなどのエレクトロニカのアーティストにも大きな影響を与えている。 「ローリング・ストーンの選ぶ歴史上最も偉大な100組のアーティスト」において第51位。 == 来歴 == === 黎明期 === 1965年、建築学校(リージェント・ストリート・ポリテクニック、現ウェストミンスター大学)の同級生であったロジャー・ウォーターズ、リチャード・ライト、ニック・メイスンの3人は現代音楽に関して論争を交わしたことがきっかけで「シグマ6」というバンドを結成した。当初はロジャーがギターを担当〔シンコーミュージック刊「ピンク・フロイド 吹けよ風・呼べよ嵐」(立川直樹著)より。〕し、前述の3人の他にクライヴ・メットカーフ(ベース)、キース・ノーブルとジュリエット・ゲイル(共にボーカル)がメンバーに加わっていた。その後、バンド名をティー・セット、アーキテクチュラル・アブダブス、アブダブスと次々に変えながら〔活動を続けるが、行き詰りから活動休止。同年後半、ウォーターズ、ライト、メイスンの3人は旧友のシド・バレットとギタリストのボブ・クロースを誘い、バンド名をピンク・フロイド・サウンドに改めて再出発をはかる(これはバレットが好きだったピンク・アンダーソン(Pink Anderson)とフロイド・カウンシル(Floyd Council)という二人のアメリカのブルースミュージシャンの名前から拝借したもの)。 当初はブルースのほか、ローリング・ストーンズやザ・フーの曲をコピーして演奏していたが、やがて即興演奏やライト・ショーなどを導入し、独自の道を歩み出す。純粋なブルースを志向していたボブ・クロースは方向性の違いからバンドを脱退、代わってバレットがリード・ギターを担当することになる。この頃からバレットは精力的に曲作りを始め、オリジナル曲の演奏が次第に増えていった。こうしてバンドは、バレットの感性をグループの軸に据えるようになる。 なお、ボブが脱退した際に〔バンド名をピンク・フロイド・サウンドからピンク・フロイドに改名した。バンド名を短くしたのは、当時のマネージャーの進言によるものであった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ピンク・フロイド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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