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ファイズッラ・ホジャエフ : ミニ英和和英辞書
ファイズッラ・ホジャエフ
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


ファイズッラ・ホジャエフ : ウィキペディア日本語版
ファイズッラ・ホジャエフ

ファイズッラ・ホジャエフウズベク語:、ロシア語:、1896年 - 1938年3月13日)は、中央アジアの革命指導者、ソビエト連邦の政治家。ウズベク・ソビエト社会主義共和国の初代首班。
ホジャエフは、ブハラの裕福な商家に生まれ、1907年モスクワに留学した。モスクワでの生活を経て、ブハラの伝統的社会の後進性を痛感し、改革の必要性を認識するようになったとされる。1912年にブハラへ帰国した後、叔父のオスマン・ホジャエフアブドゥラウフ・フィトラトらとともに、改革派ムスリム知識人(ジャディード)らで構成された青年ブハラ人グループに参加した。
1917年ロシア2月革命の勃発を受け、ブハラ・アミール国君主のアーリム・ハーンは改革勅令を発布して、ロシア臨時政府への恭順を示した。これを不十分とするホジャエフら青年ブハラ人グループは、ブハラにて反アミールの示威行動を行ったが、アミール当局の弾圧を受けて、ブハラに隣接するロシア租界カガン市)に亡命することとなった。
ホジャエフは、その後ボリシェヴィキに接近し、ロシア10月革命の勃発後には、タシュケントのトルキスタン人民委員会議議長コレソフに対して、ブハラへの軍事介入を要請した。1918年3月に、コレソフ率いる赤軍部隊と青年ブハラ人勢力は、ブハラに侵攻してアミール政権の転覆を図ったが失敗。軍事クーデタに失敗したホジャエフはタシケントに亡命した。
ホジャエフは、タシケントで反アミール勢力の糾合に努め、1920年には、ブハラ共産党組織と、傘下の青年ブハラ人勢力の合同を行った。同年9月、青年ブハラ人勢力は赤軍と共にブハラ市に侵攻し、アミール政府を打倒、ブハラ人民ソビエト共和国を樹立した。ホジャエフは新政権の人民委員会議議長に選出された。
ブハラ革命により追放されたアミールのアーリム・ハーンは、その後も旧勢力を糾合して抵抗運動(バスマチ運動)を続けたため、自前の軍事力を持たないブハラの新政権は、赤軍の軍事力に依存する存在であった。ブハラ指導部は、ロシア共産党の影響下に置かれ、1922年にブハラ共産党はロシア共産党に合流し、ホジャエフもロシア共産党に入党した。1923年6月のロシア共産党中央委員会での協議にて、ブハラ指導部の民族主義的偏向性が批判され、多くの青年ブハラ人活動家が政権から追放された。
その一方、ホジャエフは粛清を免れ、その後もブハラ指導部に留まった。1924年の民族境界画定工作では、ホジャエフはフェルガナサマルカンドブハラヒヴァに居住するムスリム定住民を、「ウズベク人」として識別することを主張し、中央アジアの政治単位の再編に中心的な役割を果たした。民族境界画定の結果、ブハラ人民ソビエト共和国は廃止され、ホジャエフは、新設のウズベク・ソビエト社会主義共和国人民委員会議議長に就任した。
1930年代に入り、スターリン大粛清が始まると、1937年にホジャエフは政府の全役職から解任、逮捕され、ブハーリンルイコフらと共に、「トロツキスト」「右派修正主義」の罪状で、1938年3月13日に処刑された。
1956年スターリン批判を機に名誉回復がなされた。
独立後のウズベキスタンでは、ソビエト政権への協力が批判される一方、ウズベク人の独立のための貢献が再評価されるなど、評価は賛否両論とされる。
== 参考文献 ==

*小松久男『革命の中央アジア:あるジャディードの肖像』東京大学出版会 1996年 (ISBN 978-4130250276)
*帯谷知可「ファイズッラ・ホジャエフ」『中央ユーラシアを知る事典』平凡社 2005年 (ISBN 978-4582126365)





抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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