|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。
ファカルティ・ディベロプメント (Faculty Development、FD)とは、「大学教員の教育能力を高めるための実践的方法」のことであり、大学の授業改革のための組織的な取り組み方法を指す。ファカルティ=Facultyとは、大学の学部などの教員組織や教員集団を指す。ディベロプメント=developmentとは、能力開発の意である。類似の語に、スタッフ・ディベロプメント (Staff Development、SD)やプロフェッショナル・ディベロプメント (Professional Development、PD)があり、大学教職員および大学組織の職能開発の取り組みとして、広義のファカルティ・ディベロプメントも提唱されている〔FDの定義・内容について(文部科学省 中央教育審議会大学分科会第21回資料) 〕。さらに広範囲の領域を指す教育開発(Educational Development)が、大学開発(Academic Development)とその質を向上させる支援活動を包含する。 戦後ベビーブーマーたちが学んだマスプロ教育では、大学の授業は教授の専門領域が一方的に話されるのみであったが、少子高齢化にともなって、大学が学生のニーズに応える教育をする必要に迫られるなかから、さまざまな試みが行われている。 ==歴史== 当初から「ファカルティ・ディベロプメント」に熱心であるのは、情報システムを構築してきたコンピューターのハードウェア、ソフトウェアの専門家と彼らの利用する業者であり、「ファカルティ・ディベロプメント」の名前を利用して、予算を獲得し、さまざまな「教育支援ツール」を開発してきた。 大学の管理サイドからは教育評価のひとつとしての「授業評価システム」を導入し、大学教員の「気づき」を促すというアプローチがある。これは、「評価」を嫌う大学教員の組織的な抵抗があったという歴史があり、多くの大学ではなんらかの抵抗にあったが、アメリカの大学における標準となっていたことから、日本でも2000年以降に定着した。「授業評価システム」は、5点を満点とする減点法であることから、創造的な授業開発が十分に評価されず、学生の期待を上回った授業を提供することに十分な「評価」が行われていないとする教員側の批判がある〔安岡高志、及川義道、渡辺律子、吉川政夫、高野二郎、光澤舜明、香取草之助、「(フォーラム)学生による授業評価項目および授業評価結果の利用法に関するアンケート調査」、一般教育学会誌、15(22)、pp.148-158 (1993)〕 〔(1987) アメリカの状況 〕。 高度職業人教育を目指して設立されることになった専門職大学院には、ロースクール(法科大学院)やビジネススクール(経営大学院)があるが、専門職大学院の設置基準のなかには大学院教員のファカルティ・ディベロプメントを義務づけていることも、この制度の普及が進む追い風となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファカルティ・ディベロプメント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|