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ファグス工場(, ファグスこうじょう)ないしファグス靴型工場(ファグスくつがたこうじょう)は、ドイツのニーダーザクセン州にある製靴用の工場で、初期モダニズム建築の重要な例証として2011年にUNESCOの世界遺産リストに登録された。この工場はオーナーのカール・ベンシャイト (Karl Benscheidt) が、自らの企業が過去から断絶することを表現するためにラディカルな建築物を望んで発注したもので、ヴァルター・グロピウスとによって設計された。この工場は1911年から1913年にかけて建てられ、増築や内装は1925年に最終的な完成をみた。 世界遺産になっているが、現在でも靴型工場として稼動している〔。現在の社名はファグス=グレコン・グレテン社 (Fagus-Grecon Greten GmbH & Co.KG) で〔ICOMOS (2011) p.245〕、かつては木製の靴型のみだったが、現在ではプラスチック製の方が多く生産されている〔栗田 (2007) p.23〕。 == 影響 == ファグス工場の設計に大きな影響を与えた建築物は、ペーター・ベーレンス設計のであった。クロピウスとマイヤーはそのプロジェクトでともに働いており、彼らの師に当たるベーレンスの作品に対する解釈と批評を、ファグスをもって示したのである〔ICOMOS (2011) p.241〕。ファグスの本館はタービン工場の倒置と見なすことも可能である。どちらの工場も支柱のない角と、最上階までのの間に張られたガラスという点では共通するが、タービン工場は角を重厚な要素が覆っていて、内部を区切っている。ガラスのカーテンウォールもまた内部を区切っており、凸状に突き出たピアの間に嵌め込まれて内転びになっている。荷持ちは細くされ、建物は安定性と記念碑的建築の外形を備えている。 ファグスではまさに正反対の設計になっている。角は開放され、カーテンウォールが前面に出ている分、ピアはやや凹状に引っ込み、内転びになっている〔Jaeggi (2000) pages 43-44〕〔栗田 (2007) p.22〕。グロピウス自身はこの転換をこう述べている。 「壁の役割は、雨や寒さや騒音を防ぐために架構の直立柱の間に張られた、単なるスクリーンとしてだけに限定される」〔原典はWalter Gropius, "The New Architecture and the Bauhaus", London, 1937, p.22-23。訳はシャープ (1994) p.4による。〕 ファグスの設計をしていた時期に、グロピウスはドイツ工作連盟の出版物用に、アメリカの産業建築の写真を集めていた。それらのアメリカの工場設計は、グロピウスがファグスを設計するときのインスピレーションの源となった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファグス工場」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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