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ファットマン(、「太った人間」の意味)は、第二次世界大戦末期にアメリカ合衆国で開発された原子爆弾である。 イギリスの保守党の政治家であるチャーチル首相にちなんで名づけられたという噂もあるが、マンハッタン計画に参加した物理学者ロバート・サーバー(Robert Serber)によると、彼は映画「マルタの鷹」のキャラクター「Kasper Gutman」から名づけたのであるという。アメリカ軍の分類番号はMk.3であり、大戦後も製造が継続された。最初の一発は1945年8月9日に長崎市に投下され、実戦使用された核兵器であり、この長崎に投下された原子爆弾、「インプロージョン方式プルトニウム活性実弾 F31」だけを指すこともある。 アメリカ民主党の政治家ルーズベルト大統領にちなんだ Mark 2(ThinMan) というガンバレル型プルトニウム型爆弾が開発中止され、インプロージョン型原爆であるファットマンへと移行した。 == 概要 == ファットマンはマンハッタン計画の一部としてロスアラモス国立研究所で作られた核兵器である。リトルボーイ(Mark 1)が高濃縮ウランを用いたガンバレル型の原子爆弾であるのに対して、ファットマンはプルトニウムを用いたインプロージョン方式の原子爆弾である。 1945年8月9日に実戦使用されており、長崎県長崎市の北部(現在の松山町)の上空550mで炸裂した。長崎市への原子爆弾投下を行なったのはB-29爆撃機ボックスカー(機長: チャールズ・スウィーニー少佐)である。爆弾の威力は8月6日に広島県広島市に投下されたリトルボーイより若干強いが、長崎市は起伏に富んだ地形で、起伏が無い広島市に比べて威力が減殺され、破壊の度合いは広島市に比べると小さいものの死者約73,900人、負傷者約74,900人、被害面積6,702,300m2、全焼全壊計約12,900棟という甚大な被害をもたらした。 戦争終結後も製造が続けられ、1940年代のアメリカ軍の核戦力を担っていた。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファットマン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fat Man 」があります。 スポンサード リンク
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