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『ジョジョの奇妙な冒険 Part1 ファントムブラッド』(''JOJO'S BIZARRE ADVENTURE Part1 Phantom Blood'')は、荒木飛呂彦の漫画作品『ジョジョの奇妙な冒険』のPart1(第1部)。波紋の戦士シリーズ・第1弾。単行本1巻 - 5巻に収録されている。 『ファントムブラッド』は後年に付けられた副題で、連載当時の副題は『第一部 ジョナサン・ジョースター ―その青春―』。なお、画集『JOJO A-GO!GO!』にて発表された当初の副題は『ファントム ブラッドライン』であったが、文庫版発行の際に現在のものに訂正されている。 アンカーエンターテイメントによりゲーム化され、2006年10月26日にバンダイナムコゲームスからPlayStation 2用ソフトとして発売された。また、2007年2月17日に劇場アニメーション映画が公開された。 == あらすじ == 12世紀から16世紀のメキシコ。そこでは、太陽の民アステカの一部族の族長(オサ)が奇妙な石仮面をかぶり、生贄の血を浴びるという儀式が行われていた。血を浴びた石仮面は何本もの骨針を族長の脳に打ち込むが、彼は死なずにより強い力を得る。彼らはその力で世界を支配しようとしたが、目的を遂げず歴史から姿を消した。 舞台は19世紀、1880年のイギリスに移る。病で床に臥せっていたダリオ・ブランドーは息子のディオ・ブランドーに、「名門貴族ジョースター家の当主ジョージ・ジョースターの養子となって一番の金持ちになれ」と薦める。ダリオは12年前、ジョージが乗る馬車が転落事故を起こした際に金品を奪おうとしたところ、彼に命の恩人と勘違いされており、自ら亡き後はディオの面倒を見てくれると考えていた。 ダリオの死後、彼の遺言通りにジョースター家の養子となったディオは、ジョージの実子にして跡取りであるジョナサン・ジョースター(通称「ジョジョ」)を精神的に追い詰めてジョースター家を乗っ取ろうと画策するが、彼の初恋の相手であるエリナ・ペンドルトンの唇を奪ったことで激昂したジョジョに激しく殴られる。皮肉にもジョジョはディオの策略によって精神的に成長し、ディオはジョジョの有する爆発力と自身の精神的な弱点を踏まえ、方針を変える。 ディオが来てから7年。大学生になったジョジョは考古学で優秀な論文を発表し、石仮面の研究を行っていた。また、ディオとのコンビネーションによってラグビーでも活躍していたが、どうしても彼との間に友情を感じられずにいた。そんなある日、偶然ジョジョはジョージがかかっている病がダリオのものと同じ症状であることを知る。ディオがジョージに毒薬を盛っているのではないかとの疑惑を持ったジョジョは、その調査に向かう。 ディオは7年前、エリナを巡ってジョジョに殴られた際の飛び散った血に石仮面が反応したことを覚えていた。これを使えばジョジョを殺害できると考えたディオは、実験に街中のゴロツキを用いたことで石仮面の本当の目的を知る。石仮面は人間を若返らせて強靭な肉体に作り変え、さまざまな特殊能力を持った吸血鬼に進化させる道具だったのだ。朝日でゴロツキが消滅したことにより、ディオは間一髪で助かる。ジョジョは薬の調査中に出会った青年ロバート・E・O・スピードワゴンとの協力で薬の正体をつかむが、彼らに追い詰められたディオは自分に石仮面を使って吸血鬼と化すとジョージを殺害し、ジョジョと戦う。炎上するジョースター邸にディオは取り残され、ジョジョは重傷を負いながらも勝利し、生還する。 それからしばらくして、エリナに看護されるジョジョの下に謎の紳士が現れる。ウィル・A・ツェペリと名乗る彼はディオがまだ生きていること、自分も石仮面を探求する旅を続けていること、そして石仮面に対抗する力「波紋」が存在することを告げる。ジョジョはツェペリに師事し、波紋の修行を積んで瞬く間にその才能を開花させる。 スピードワゴンは、ディオがウィンドナイツ・ロットという町に潜伏しているという情報をつかむ。ディオが作り出した屍生人(ゾンビ)が次々に襲い掛かってくるが、それらを倒しながらジョジョたちはウィンドナイツ・ロットを目指す。ジョジョは通り魔を素体にした屍生人切り裂きジャックを倒し、元は過去の英雄だった屍生人ブラフォードを撃破して浄化させる。だが、ブラフォードの仲間だった屍生人タルカスとの戦闘でツェペリは死亡してしまい、その直前に彼から生命エネルギーを送り込まれたジョジョは、より強い力を得てタルカスを倒す。 その後、ジョジョはツェペリの仲間の波紋戦士ダイアーとストレイツォ、そしてツェペリの師であるトンペティと合流し、ディオとの決戦に挑む。波紋に対抗する戦術を得たディオにダイアーは倒れてしまうが、彼の残したヒントからジョジョはディオに渾身の波紋を打ち込むことに成功し、彼を倒して石仮面を破壊した。 戦いが終わった後、1889年2月にジョジョはエリナと結婚し、2人で新婚旅行の客船へ乗り込む。平和を取り戻したように思われたが、そこで首だけになって生きていたディオは復活のため、ジョジョの首から下を乗っ取ろうとする。ディオの攻撃で致命傷を負ったジョジョは、命を絞った最後の波紋で船を爆破させようとする。ジョジョと共に死ぬことを望むエリナに、ジョジョはディオによって母の命を奪われた赤子を示し、その子を連れて脱出するよう指示する。 ジョジョはディオの首を抱きかかえ、彼に「奇妙な友情」を感じていたことを打ち明けながら力尽き、爆発する船と共に海底へ沈んでいった。ディオの用意していた鉄製のシェルターに乗り、脱出したエリナの胎内には、ジョジョの子が宿っていた。エリナの抱きかかえていた赤子と共にジョースターの血統は受け継がれるが、それはさらなる数奇な運命の始まりでもあった。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「ファントムブラッド」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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