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フィアット・124(''Fiat 124'' )はイタリアの自動車メーカー・フィアットが1966年に発表・発売した小型乗用車である。同年のヨーロッパ・カー・オブ・ザ・イヤーを受賞した。 イタリア国内では4ドアセダン(ベルリーナ)と 派生モデルの「124スポルト・クーペ」が1974年まで生産され、後継の131に生産移行したが、2ドアオープンモデルの「124スポルト・スパイダー」は1985年まで生き永らえた。 また特筆すべき事項として、旧ソビエト連邦やインドなど世界各国で大規模にライセンス生産・ノックダウン生産され、オリジナルの発売から46年を数える2012年まで生産継続されたという事実が挙げられる。特に旧ソビエト連邦およびその解体後のロシアにおいてラーダ ・VAZ-2101の名で生産された台数は膨大なものとなり、124シリーズの累計生産台数は1500万台を超えていると言われる。これは2100万台以上が生産されたVWビートルには及ばないものの、フォード・モデルTに匹敵する同一モデル生産台数である。 == 概要 == 1966年に、それまで生産されていた1300/1500の後継車種として発表された124は、開発コードの1で始まる3桁の数字をそのまま車名とする新しいネーミングが与えられた初のモデルで、ほぼ同時期に社長に就任したジャンニ・アニェッリ(創業者ジョヴァンニの子息)の就任後初のニューモデルであった。 124は何の装飾もないシンプル極まる箱型ノッチバックの後輪駆動4ドアセダンであったが、軽量設計を特徴とし、トータルバランスに優れた軽快な小型ファミリーカーとして完成された製品であった。 このクラスの実用車としてはルノー・8と並び、早くから4輪ディスクブレーキが採用された他、リアサスペンションも固定軸ながらコイルスプリングが採用されるなど、時流に半歩先んじた技術が採用されていた。 1,198ccのOHVエンジンは、元フェラーリの主任技術者アウレリオ・ランプレディによって新設計されたもので、DOHC化された発展型を含め、ランプレディ・エンジンまたはランプレディ・ユニットと呼ばれる。 なお、小型・軽量で、高回転を許容する優れた設計であったこのエンジンは、シリンダーヘッドをDOHC化した高性能版が追加されて以降、排気量の拡大や、前輪駆動車向けの横置用の追加などを経て、1990年代までの約30年間、フィアットグループ(ランチアよびアルファ・ロメオを含む)の多くの乗用車に搭載され、フィアットを代表する名機と位置付けられている。また、WRC(世界ラリー選手権)においても、後述の124アバルト・ラリーに始まり、131アバルト・ラリー、ランチア・ラリー、ランチア・デルタと数々の名車に搭載されて、約20年の長きに渡り第一線で活躍を続け、数多くの栄冠をフィアットグループにもたらした。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィアット・124」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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