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フィアット・850はイタリアの自動車メーカー・フィアットが1964年に発売した、リアエンジン・後輪駆動の小型大衆車である。 ==概要== ===ベルリーナ=== 1955年にデビューしたフィアットの代表的小型車・600の拡大版・上級版として開発された大衆車で、設計者も同じダンテ・ジアコーサであった。600のレイアウトを踏襲しつつ、ホイールベースを3cm弱延長し、エンジンを843ccにまで拡大し、出力を600の21馬力から34馬力(ノルマーレ)または37馬力(スーパー)に強化、車体後部はノッチバックとされて普通乗用車らしく見えるようになっていた。大きなヘッドライトと短いテールを特徴とするこのスタイルには独特の愛嬌もあり、1960年代を代表する小型大衆車として600同様にヒットした。600がそうであったように、アバルトなどによって、何種類ものチューニングされたスペシャルモデルが作られ、中にはDOHC1592cc150馬力エンジンを押し込め、最高速度210km/hとした「アバルトOT1600」のようなモンスターもあった。 1968年には上級版の「スペシャル」が登場、後述する850クーペの47馬力エンジン、前輪ディスクブレーキ、スポーティーなデザインのステアリングホイール、13インチのホイール・タイヤが与えられていた。 1972年、前輪駆動の127に後を譲って生産を終了した。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィアット・850」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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