|
===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
フェアトレード・タウン(Fairtrade Town)とは、発展途上国の原料や製品を適正な価格で継続的に購入することを旨とした「公平貿易証明」がなされた商品(フェアトレード製品)の利用を促進しているとして、公正貿易証明団体から認定された都市である。 公正貿易証明団体には、イギリスにあるフェアトレード財団、カナダのトランスフェア・カナダなどがある。また、フェアトレード・タウンの概念を拡張した「フェアトレード市」、「フェアトレード村」、「フェアトレード・ゾーン」、「フェアトレード・バーロー(自治町村)」、「フェアトレード・アイランド」、「フェアトレード・カントリー(郡)」、「フェアトレード・ユニバーシティ」などの称号もある。このような団体の一部は英語版の記事を参照。 == 歴史 == 世界で初めてのフェアトレード・タウンは、2001年のイギリスガースタンであった。これを推進したのはガースタン・オックスファムグループと、地元のオックスファムサポーターであった。オックスファムとは、世界の貧困に生きる人びとがその貧困から抜け出せるよう支援することを目指した民間団体で、その活動の一環として先進国が発展途上国からの物資を不当に安く手に入れることがないことを目指している〔オックスファム・ジャパン 『取り組んでいる課題-貿易』 2008年2月9日確認〕。 この理念はガースタン市民に受け入れられ、ガースタンでは公正貿易マークの使用を認められた商品の割合が70%を突破、フェアトレード製品の売上高は飛躍的に増大した。さらに、西アフリカのココア農場と公正貿易の理念に基づく取引を実現し、ガーナのニュー・コフォリデュアと姉妹都市関係を結ぶまでになった〔Garstang Fairtrade Town (2002). Garstang Fairtrade Town . URL accessed on December 14, 2006.〕。 ガースタンでの活動が評判になったので、これに続く都市を増やすため、英国フェアトレード財団は「フェアトレード・タウンと認められるための基準」と「活動ガイドライン」を作成した。これにより、2001年から2006年の間にイギリスでフェアトレード財団からフェアトレード・タウンの認証を受けた町は、209に上った。 さらに英国フェアトレード財団が推進したフェアトレード・タウン運動の成功を広げるため、欧州委員会の分会が資金を提供し、ヨーロッパ各地のフェアトレード・タウン運動をまとめるための「ヨーロッパフェアトレード・タウンズ」と呼ばれる団体が作られた。 2006年11月、ロンドンのソースバンク大学(London Southbank University)で、初めての「ヨーロッパフェアトレード・タウンズ会議」が開催された。会議では次の決議がなされた。 *フェアトレードに賛同する団体・個人が自治体等と連携を取りやすいよう、手続きを整備し、手順書を作成すること。 *イギリスにあるフェアトレード・タウンを見本に、ヨーロッパ各国の事情に合わせて実現するための計画を作成すること。 この第1回会議は成功を収め、2008年1月にはベルギーのブリュッセルで第2回会議が開催されている。 2008年1月現在、フェアトレード・タウンを有する国は、スウェーデン、スペイン、ノルウェー、イタリア、アイルランド、フランス、フィンランド、カナダ、ベルギー、オーストリア、オランダ、イギリス、アメリカ合衆国である。 2011年6月には、熊本市が日本は元より、アジアで初めて認定され、2015年9月には名古屋市が認定を受けた。日本では、熊本、名古屋の他、札幌、逗子、宇都宮、一宮などでフェアトレードタウンを目指す市民活動が行われている〔日本各地のフェアトレードタウン運動 一般社団法人日本フェアトレード・フォーラム〕。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フェアトレード・タウン」の詳細全文を読む スポンサード リンク
|