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フェイジョア : ウィキペディア日本語版
フェイジョア

フェイジョア(学名:''Feijoa sellowiana''、別名:フィジョア)はフトモモ科の常緑低木。果物として食用に栽培される他、庭木や生垣用としても評価が高い。南米原産。
==特徴==
フトモモ科の熱帯果樹としては珍しく-10℃ほどまでの耐寒性がある。病害虫や乾燥にはかなりの耐性があるが、環境が悪いと結実しない。樹高は大きな原種で約7m、ほとんどの改良品種では約3mほどに収まり、樹形も整えやすいがやや成長が遅い。卵型の葉は表は濃緑で裏は銀色、もしくは白色をしている。
夏に径4cmほどの花をつける。花弁は内側が赤褐色、外側が白色で分厚く、糖分を含んで甘みがある。ハチドリのような小鳥類がこの花弁を摂食するときに花粉が運ばれる。日本ではヒヨドリなどが花弁を摂食するが、花粉の媒介はによるものがほとんどである。多数ある赤い雄蕊が非常に目立つ。芳香はほとんどない。
果実にはパイナップルバナナの中間の様な芳香があり、生食またはジャムゼリーなどの加工食品、果実酒などに利用される。果実は通常、自然落果したものを更に追熟させてから食べる。果実の中には石細胞を含むため硬い部分とゼリー質の柔らかい部分が存在し、断面はゼリー質が花のような独特の形をしており、品種、生育状態によって対する割合は違ってくる。果皮は硬い。
殖やし方は接木挿木、食用には適さないが生垣などに実生繁殖も行われる。また、枝の先に混合花芽を形成するので強い剪定を行うと翌年の開花、結実量が悪化する。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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