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フェニキア文字(フェニキアもじ)は、古代地中海世界において現在のシリア一帯を中心に活動していた海洋商業民族であるフェニキア人によって北セム系言語であるフェニキア語を書くために使用されていた文字。 ==概要== 紀元前1050年頃生まれた。フェニキア文字の前身は、原カナン文字であると推測されている。 フェニキア文字は22字の文字を持つ純粋なアブジャド(子音文字)である。すなわち、子音を表現する文字のみから構成される文字体系である。この特徴はフェニキア文字から生まれたヘブライ文字やアラビア文字にも受け継がれた。いくつかの後に続いて生み出された文字体系は言語の全ての音を表現する真正のアルファベットだったが、フェニキア文字は母音用のいかなる記号も持たなかった。それぞれの字は一つの子音を表し、母音は文脈から導かれた。 フェニキア文字は最も広く使われる文字体系となり、フェニキアの商人により欧州と中東を跨いで広められた。それらの地域で様々な種類の言語を表記する為に使われるようになり、多くの後継文字体系が生み出された。 現代の文字体系の多くが、世界の少なくない範囲に広まったフェニキア文字から派生したものだと考えられている。フェニキア文字の変化形であるアラム文字は、現代のアラビア文字とヘブライ文字、さらにはブラーフミー文字の祖先である。最後のものは、インド、東南アジア、チベット、モンゴルで現在も使われている殆どのアブギダの親となった。ギリシア文字はフェニキア文字の直系の後継であるが、特定の文字の音価は母音を表すように変更された。さらにこれを発展させてラテン文字、キリル文字、コプト文字が生み出された。 古ヘブライ文字やモアブ語の文字は、フェニキア文字と殆ど同一である。両方とも子音からのみ構成されていた。数世紀を経ると、ヘブライ人はアラム文字を使うようになった。 ヘブライ語における文字の名前から、フェニキア文字は元来象形文字であったと推測されている。例えば、最初の文字アレフ (aleph) は雄牛または牝牛を意味している。人によっては文字の中に牛の角を見て取れるかもしれない。それはラテン語の大文字の A を逆さまにしてみるとより明らかである。またサメフ (samekh) という文字は魚を意味している。同じくフェニキア文字の中に魚の骨を見て取ることができる。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フェニキア文字」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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