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フェノデリー ( リダイレクト:フェノゼリー ) : ウィキペディア日本語版
フェノゼリー[ちょうおん]
フェノゼリー索引公開ページ より〕またはフィノーデリーフェノデリー(; 発音: fŭn-ṓ-đŭr-ĭ or fŭn-ṓđ-rĭ〔, p.288.. "with the accent on the second syllable"〕; funótheree〔, p.88n}funótheree-o between the vowel in odd and add.〕)は、マン島の神話・伝説・民間伝承に語られる、精霊や妖精()の一種。
名前の意味については、 fynney 「毛」 + oashyree 「ストッキング」 の合成と言う説がある(Cregeen マン語辞典〔,p.130 Dict., "phynnod'deree, s.m. a satyr; Isa. xxxiv. 14.. "derived from Fynney (hair or fur) and Oashyr or Oashyree (of stockings or hose)〕〔Rhys は、 「羽毛」の同源語に通じると説く,p.288n〕)。

島民の暮らしを手助けしてくれるありがたい妖精とみなされるが、神様ゆえに思いがけないかたちでつむじを曲げられることがある。この点でスコットランド伝承ブラウニーと共通している〔。人助けの実例には、並みの人力ではとても運べない建材用の大きな白亜石を運んだり、草地をすさまじい速さで刈り取るなどがある。これゆえ「早業の草刈師」()の異名で、一篇の古謡(バラッド)に歌われている〔, ''Manx Ballads & Mus.'', p.xxii, p.70, 古謡(ballad) "Yn Folder Gastey", 英訳. p. 71 "The Nimble Mower"を収録。 第一行英訳"The Fenoderee went to the meadow.." Mooore 本では、他の歌については写本ないし暗唱した人を特定するが、この歌については、他の複数の人の暗唱を合成したものとしか記されない。"Oral.. From Various (footnote: fragments ..from different people.. pieced together)" (p.xxx)〕。
体は体毛で覆われ、特に下半身は毛むくじゃらであり、旧事典では「サテュロス」のことである、などと定義もされたが〔、体躯は小さめなのが特徴である。覆われた毛が衣服がわりなので、いつも一糸まとわぬ姿で行動する〔, "usually portrayed as naked but covered with body hair"〕。むしろ、人間がお礼にと思って衣服を献上して「お供え」したとき、フェノゼリーは、帽子も上下の衣服もわずらわしいという意味の文句をマン語で言い、その地域にはもういられない、と言ってさっていてしまったという故事がある(以下#石運びを参照)。 また、プレゼントされたのがあまりにチンケな衣装だったので、立腹して去ったのだという解釈もされるらしい(?)。また、別の例では、ブラウニー(ママ)は、衣服は病気の元で不衛生だとして、荒息たてて去って行ったという。
フェノゼリーは、じつは収穫の余りか食べ残しをお供えしておけば満足していたようだ。19世紀の書物が記録する古謡によれば、


His was the wizard hand that toil'd

  At midnight's witching hour

That gather'd the sheep from the coming storm

  Ere the shepherd saw it lour,

Yet ask'd no fee save a scatter'd sheaf

  From the peasant's garner'd board,

Or cream-bowl pressed by a virgin-lip

  To be left in the household board.

—Mrs. E. S. Craven Green より採集した暗唱〔, p.149-〕


労おこなうは魔術師の手、

真夜中の降魔の刻くれば。

迫る嵐あらば羊を(囲いに)取り込んでくれる、

嵐がたちこめるのを羊飼いが見る前に。

ねぎらいは、散らばった麦束があればいい、

農夫の収穫棚から(こぼれたやつが)、

それか乙女が唇おしつけたクリーム碗が、

家庭の食卓に置いてのこされればいい。

—英訳〔kiyoweapが和訳(初版version);〕

フェノゼリーはこのように牧羊の仕事もしたり、さらには麦粒のふるい分けや脱穀も手伝ってくれるという〔の例〕。
==用例と民話例==
フェノゼリーは、1819年マン語版聖書イザヤ書 34:14に登場する〔〔, p.53〕(日本語文語訳聖書では「牡山羊」を、口語訳では「鬼神」を当てている)。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フェノゼリー」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fenodyree 」があります。




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