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フェリックス・ザ・キャット : ミニ英和和英辞書
フェリックス・ザ・キャット
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


フェリックス・ザ・キャット ( リダイレクト:フィリックス・ザ・キャット ) : ウィキペディア日本語版
フィリックス・ザ・キャット

フィリックス(フィリックス・ザ・キャット。)は、黒猫をモチーフにしたアメリカの漫画、アニメーションのキャラクターである。日本では、戦前は主に「フェリックス」と呼ばれ、また1960年代前半には雑誌『家庭全科』(国際情報社刊)で「黒猫フェリックス」(ジョー・オリオロ作)の題で連載されていたが、一般に日本語読みはフィリックスである。
== 歴史 ==

名前の由来は「フェリシアス」(ラテン語由来、幸運の意味)と「フェーリス」(同、猫の意味)より。漫画家でアニメーターであるオットー・メスマーが創作し、1919年に、オーストラリア出身で渡米後に映画プロデューサーになったパット・サリバンにより ''Feline Follies'' としてアニメーション化され劇場に登場した。数分程度の短い白黒サイレントアニメーションであり〔トーキー即ち有声映画の登場は1923年以降。カラー映画の登場は1935年。〕、初期のものは、体型は普通の猫に近く、フィリックスという名前もなかった。しかしすぐに大きな目、2本脚で歩く特徴的なキャラクターとなり、フィリックスの名が付けられて子供から大人まで広く人気を呼び、続編が多数(約150本)製作された。当時有名な野球チームであったニューヨーク・ヤンキースの公式キャラクターとなったりVF-31(アメリカ海軍航空隊)のマークに用いられたことなどからもその人気がうかがえる。アメリカ国外でも知られ、日本の漫画家田河水泡は、「のらくろ」のキャラクター創造のヒントがフィリックスであった旨を晩年のラジオ番組で明らかにしている〔ヒストリーチャンネル 『フィリックス・ザ・キャットの真実』 2009年初放送〕。
しかしサリバンの死によってフィリックスの版権は混乱、贋作アニメや無許可商品が粗製乱造された。またトーキーをいち早く導入したウォルト・ディズニーによるミッキーマウスの登場にもかかわらずサイレント作品に固執したことも一因となり、フィリックスの人気は凋落。わずかにメスマーが新聞に細々と連載を続けるのみとなった。
フィリックスの人気がよみがえるのは第二次世界大戦後である。メスマーの助手を務めていたジョー・オリオロの手になるリニューアルによるもので、ほっそりした体型と2本の長い脚ですっくと立つ、現在広く知られるスタイルに生まれ変わった。同時に脇役も多種多様な顔ぶれがそろった。アメリカでの人気も高いが、世界各国でも、この新しいフィリックスが広く知られるようになった。これは、1958年にカラーでテレビアニメ化されて各国で放送されたことにもよる。日本でも、白黒放送ではあるが1960年にNHKテレビで、1963年にはフジテレビで放送され人気を呼んだほか、雑誌『家庭全科』にジョー・オリオロ筆の4コマ(時には3コマ)漫画が掲載された。その後も人気は衰えず、日本でも1980年代には女性雑誌やテレビコマーシャルのキャラクターなどに採用されて、21世紀に入っても親しまれている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Felix the Cat 」があります。




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