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フェルミ分布関数(フェルミぶんぷかんすう、)とは、相互作用のないフェルミ粒子の系において、一つのエネルギー準位にある粒子の数(占有数)の分布を与える理論式である〔東京大学 知の構造化センター「物性物理学入門 (進化する教科書 Wiki)」〕。フェルミ・ディラック分布とも呼ばれる。 エネルギーが に等しい準位の占有数を与えるフェルミ分布関数は で表される。パラメータ は系の温度と解釈され、熱力学温度 と で関係付けられる逆温度である。 は系の化学ポテンシャルである。 絶対零度(、)の極限では、フェルミ分布関数はヘヴィサイドの階段関数を用いて となる。このときの化学ポテンシャルはフェルミエネルギーに等しい。 量子数 で指定される準位のエネルギーを とすれば、このエネルギー準位の占有数 の統計的期待値は で与えられる。フェルミ分布関数は0から1の間の値をとる。これはパウリの排他原理によりフェルミ粒子が一つの準位には一つまでしか入らないことを反映している。 ==関連項目== * 粒子統計 * ボルツマン統計 * ボース統計 * フェルミ縮退 * 状態密度 * シグモイド関数 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フェルミ分布関数」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fermi-Dirac statistics 」があります。 スポンサード リンク
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