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フェードア・フォン・ボック : ミニ英和和英辞書
フェードア・フォン・ボック[どあ]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
ドア : [どあ]
 (n) door

フェードア・フォン・ボック : ウィキペディア日本語版
フェードア・フォン・ボック[どあ]

モーリッツ・アルブレヒト・フランツ・フリードリヒ・フェードア・フォン・ボック(、1880年12月3日 - 1945年5月4日)は、第二次世界大戦中のドイツ第三帝国の軍人。最終階級は元帥
== 生い立ち ==
プロイセン王国キュストリン(現在のポーランドコストシン・ナド・オドロン)生まれ。父カール・モーリッツは陸軍少将で、普仏戦争には師団指揮官として従軍し、セダンの戦いでの勇敢さで表彰を受けた。曽祖父はフリードリヒ大王治世下のプロイセン陸軍で勤務し、祖父は1806年イエナ・アウエルシュタットの戦いに参加している。母オルガ・ヘレネ・フランツィスカはファルケンハイン男爵家の令嬢で、のちに参謀総長となるエーリッヒ・フォン・ファルケンハインの姉妹だった。8歳でベルリンに移ってポツダムとで勉学に励む。現代語、数学歴史などが得意科目で、フランス語ロシア語英語が堪能だった。1898年3月15日、の士官候補生となる。1905年に大隊副官に就任。1907年には連隊副官となり、1910年から1912年まで参謀教育を受け、参謀本部に配属された。第一次世界大戦には参謀将校として従軍し、1916年に少佐に昇進、1918年4月にはプロイセンの最高位のプール・ル・メリット勲章を受章。
大戦後も軍備制限されたヴァイマル共和国陸軍に残る。第3師団参謀長を経て、1929年に少将、1931年に中将に昇進。同年2月、第II軍管区司令官に任命される。1933年に政権を握ったナチスに対しては中立的な姿勢だった。1938年のオーストリア併合の際は第8軍司令官としてオーストリアに進駐。その年3月に遡及して上級大将に昇進した。同年11月に第1軍集団司令官に任命され、ポーランド侵攻を控えた翌8月26日に北方軍集団司令官に任命された。
== 第二次世界大戦 ==
1939年の第二次世界大戦開戦時のポーランド侵攻では北方軍集団司令官、1940年西方電撃戦ではB軍集団司令官として指揮を執り、パリ入城式を挙行して凱旋門をくぐった。その戦功により同年7月元帥に昇進する。同年の60歳の誕生日に際し、アドルフ・ヒトラーから10万ライヒスマルクを下賜された。
1941年6月22日に開始されたバルバロッサ作戦では中央軍集団司令官としてミンスクスモレンスクを攻略し、12月には隷下部隊はモスクワ前面30kmに迫ったが、ソ連軍の激しい反撃と猛烈な寒波によって攻撃は頓挫、ヒトラーによって司令官を解任される。しかし、1942年1月に南方軍集団司令官ヴァルター・フォン・ライヒェナウ元帥が事故死すると、南方軍集団司令官に任命される。ところが、同年夏の攻勢における作戦指揮を巡ってまたもやヒトラーと対立、7月には再び司令官を解任される。
その後は前線に復帰することはなかったが、1945年4月のヒトラーの自殺後、デーニッツの要請により、連合国との停戦交渉の任に当たることになる。しかし1945年5月3日にキール近郊で、乗車がイギリス軍機の銃撃を受け、翌日死亡した。同乗していたボックの妻・娘、車の運転手も死亡した。その5日後、ドイツは降伏し終戦となった。
前線後方で繰り広げられるユダヤ人大量虐殺に抗議し、軍上層部へ担当将校の処罰を要請したこともあるが、黙殺され成果はなかった。一方、甥にあたるヘニング・フォン・トレスコウ陸軍少将から反体制グループへの参画を打診されるが、これは拒否している〔グイド・クノップ『ヒトラー暗殺計画』高木玲 訳、原書房、2008年、ISBN 978-4-562-04143-5、pp.117-130。〕。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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