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フクロザメ はヨロイザメ科に属するサメの一種。フクロザメ属の唯一の種である。属名 ''Mollisquama'' はラテン語の ''mollis'' (柔らかい)''squama''(鱗)に由来する〔。 胸鰭基部の上方に、スリット状の開口部を持った袋状器官を持つ。類似した器官としてはアカリコビトザメが腹部に持つ発光液分泌器官があるが、その他には同様の構造を持つ軟骨魚類は発見されていない〔。 タイプ標本は太平洋南東部のチリ北部沖、ナスカ海嶺直上の深度330mから得られたものであり、全長40cmの未成熟雌である〔。 最初の発見から数十年にわたって本種の標本は得られていなかったが、2015年の調査において2010年にメキシコ湾で捕獲された魚類標本の中から、約14cmの未成熟雄が発見された。タイプ標本は海底近くで捕獲されたものだが、この個体は最大深度580mの中層トロールによって採集されたものである。また、チリ北部沖が寒流であるペルー海流の影響を強く受けるのに対し、メキシコ湾は暖流であるメキシコ湾流の影響を強く受けている。これらの差異から、本種が広い分布域を持ち、様々な深海の環境に適応していることが推測される〔。 NADH2サブユニット遺伝子の塩基配列からは、本種はヨロイザメ科の中でもヨロイザメやダルマザメに近縁であるという結果が得られた。 == 脚注 == 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フクロザメ」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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