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フタロニトリル
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フタロニトリル
フタロニトリル (phthalonitrile) とは化学式C6H4(CN)2の化合物。室温で灰白色の結晶性固体。ベンゼン誘導体で2つのニトリル基を持つ。水に微溶、アセトン・ニトロベンゼン・ベンゾニトリルに可溶。フタロシアニン色素前駆体・蛍光増白剤・増感剤として用いられる。毒物及び劇物取締法の劇物に該当する〔毒物及び劇物指定令 昭和40年1月4日 政令第2号 第2条 32 〕。 == 沿革 == 1896年にJohannes Pinnowにより、''o''-アミノベンゾニトリル塩酸塩・亜硝酸ナトリウム・塩酸から''o''-ジシアノジアゾアミノベンゼンを合成する際の副産物として得られた〔Pinnow, Johannes; Samann, C. Derivatives of Orthamidobenzonitrile. Berichte der Deutschen Chemischen Gesellschaft (1896), 29 623-32. CODEN: BDCGAS CAN 0:88468 AN 1906:88468 CAPLUS.〕。最初の意図的合成は1907年、フタルアミドを無水酢酸と共に沸騰させることで行われた。収率は低かったが、現在行われる大規模合成の基礎となった〔Braun, A.; Tscherniac, J. Products of the Action of Acetic Anhydride on Phthalamide. Berichte der Deutschen Chemischen Gesellschaft (1907), 40 2709-14. CODEN: BDCGAS ISSN:0365-9496. CAN 1:10790 AN 1907:10790 CAPLUS〕。
抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フタロニトリル」の詳細全文を読む
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