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フマール酸 : ミニ英和和英辞書
フマール酸[さん]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

: [ちょうおん]
 (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
: [さん]
 【名詞】 1. acid 

フマール酸 ( リダイレクト:フマル酸 ) : ウィキペディア日本語版
フマル酸[ふまるさん]

フマル酸(フマルさん、Fumaric Acid)は構造式 HOOC–CH=CH–COOH (トランス体)、示性式 C2H2(COOH)2 で表される、ブテンを基本骨格とするジカルボン酸である。IUPAC組織名は(''E'')-2-ブテン二酸 ((''E'')-2-butenedioic acid) で、アロマレイン酸 (allomaleic acid)、ボレチン酸 (boletic acid)とも呼ばれる。
ポリエステル樹脂や糖アルコールの製造、染料の媒染剤香料として用いられる。食品添加物およびサプリメントとしても用いられ、酒石酸の替わりに飲料やベーキングパウダーへ添加されることがある。
== 化学 ==
幾何異性体(''cis''-''trans''異性体)はマレイン酸である。これらは初めて見出された幾何異性体の組である。
フマル酸とマレイン酸の化学的性質は異なっている。
フマル酸は熱しても容易には酸無水物を生成しない。一方でマレイン酸は加熱により容易に無水マレイン酸を生成する。この性質はそれぞれの無水物の立体構造を考えることにより容易に想像できる(フマル酸の無水物は極めて歪んだ立体構造になってしまう)。
ただしフマル酸を燃焼させると腐食性の無水マレイン酸が生成する。
またフマル酸はカルボキシ基を複数持つにもかかわらず、に溶けにくい。実際フマル酸の溶解度(0.63g/100mL-水 (25℃))はクロトン酸((''trans''-2-ブテン酸)、9.4g/100mL (25℃))よりも低い。一方マレイン酸は遥かに高い溶解度(79g/100mL-水 (25℃))を有する。フマル酸が水に溶けにくいのは、フマル酸の結晶がカルボキシ基を通した強い分子間相互作用を有しているためと考えられる。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フマル酸」の詳細全文を読む

英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fumaric acid 」があります。




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