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フィヨルニル〔『ヘイムスクリングラ - 北欧王朝史 - (一)』、『「詩語法」訳注』などにみられる表記。〕(フヨルニル〔『北欧の神話』にみられる表記。〕、フョルニル〔『イングリング列王詩』にみられる表記。〕など。''Fjölnir''、''Fjölner''、''Fjolner''、''Fjolne''など)は、紀元前1世紀から1世紀初頭にかけてガムラ・ウプサラにいたとされる、ユングリング家に属するスウェーデン王である。 彼は半ば神話伝説的な時期の文献に、フレイとゲルズの息子として登場している。フレイの子孫は、彼の別名「ユングヴィ」に由来する「ユングリング家」(ユングリンガル)と呼ばれたという〔〔『北欧の神話 神々と巨人のたたかい』(山室静、筑摩書房、1982年)111頁。〕。 フィヨルニルは、のちにデンマークとなるシェラン島に、同様に神話時代の王として知られる「平和」のフロージ(フロディ)を訪ねた際、蜂蜜酒の樽の中に転落し溺死した。 フィヨルニルの後はその息子スヴェイグジルが継いだ。 ==『グロッティの歌』== 『古エッダ』の『グロッティの歌』は、フィヨルニルがアウグストゥス(紀元前62年 - 紀元14年)と同時代の人であったと伝えている。 彼はすばらしい王であり、その治世の収穫は豊作であり、平和が続いていた。 彼の治世に、王フロージ(フリズレイヴ(en)の息子)は、シェラン島のレイレ(en)を支配していた。 『グロッティの歌』は、フロージがフィヨルニルをウプサラに訪ねた折に、2人の女巨人・フェニヤとメニヤを買ったことを語る。 しかしこの2人の女巨人は、フロージ王の破滅の原因となった。 (グロッティの歌を参照) 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フィヨルニル」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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