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リコーダーは木管楽器の一種で、リードを使わないエアリード(無簧)式の縦笛である〔安藤由典 『新版 楽器の音響学』 音楽之友社、1996年、ISBN 4-276-12311-9〕。ザックス=ホルンボステル分類では、気鳴楽器の中の「内隙溝フルート」となる〔下中直也(編)『音楽大事典』全6巻、平凡社、1981年〕。 == 概要 == 英語の「recorder」は「記録するもの」の意で、ラテン語の 「recordor(思い起こす)」などから生じたことばである。(鳥などが)「歌う」「さえずる」という意味にも用いられたことがあり、そこから名づけられたとする説が有力であるが、名称の由来について確かなことはわかっていない〔。 発音原理は、同じくエアリード楽器であるフルートやオカリナと大きな違いはなく、右図のようにエッジの付近における気流の乱れが振動源となり、管の内部の空気(気柱)が共振して音が発生する。音孔を開閉すると、気柱の実効長が変わるので共振周波数が変化し、音高を変えることができる。フルートのような横笛では、歌口に吹き込む空気の束(エアビーム)を、奏者が自らの口唇によって調節しなければならないが、リコーダーはウインドウェイによってエアビームが一定に保たれるので、単に息を吹き込むだけで容易に音を出すことができる。 一般的なリコーダーは、頭部管(とうぶかん)・中部管(ちゅうぶかん)・足部管(そくぶかん)の3つの部分から構成されており、携帯・保管時は分解し、演奏時に組み立てる。頭部管の内面はほぼ円筒形であるが、中部管と足部管の内面は、歌口から遠くなるほど細くなる円錐形になっている。構造がシンプルで、プラスチックを用いると安価に量産できることもあり、初等教育に用いられるようになった。小学校低学年でも簡単な演奏が可能なことから、リコーダーをおもちゃ楽器として見下す風潮もあるが、高い技能を修得するには、やはり相応の才能と努力が必要であり、これは他の全ての楽器と何ら変わるものではない。 音孔の開け方にはバロック式とジャーマン式(ドイツ式)の2種があり、バロック式が古くからある正統的方式である。ジャーマン式は20世紀はじめに、最初の1オクターヴの運指が多少容易になるよう、ドイツでもっぱら教育用として開発された方式で、半音を出すのが困難なのと、高音域を安定して発音できないため、小学校以外ではほとんど使われていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「リコーダー」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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