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フルール・ド・リス(仏語:''fleur-de-lis'' もしくは ''fleur-de-lys'')は、アヤメ(アイリス)の花を様式化した意匠を指し、特に紋章の場合は政治的、王権的、芸術的、表象的、象徴的な意味をも持つ〔Michel Pastoureau, ''Heraldry: its origins and meaning'' translated by Francisca Garvie (Thames and Hudson 1997), ISBN 0-500-30074-7, p.98〕。 == 概要 == ''fleur-de-lis'' の直訳は「ユリの花」であるが、ここに言う「ユリ」は一般的な「ユリ」(ユリ目ユリ科ユリ属)ではなく、「アヤメ」(ユリ目アヤメ科アヤメ属)を指すとされる。 ''fleur-de-lis'' は、フランス語では(フルールドゥリス)と発音するのが一般的だが、(フルールドゥリ)と語尾を発音しないとする例も見られる〔Trésor de la langue française 〕。英語では(フラードゥリー)と発音する〔英語での複数形は、fleurが複数化され fleurs-de-lis となるが、発音は(フラーダリーズ)となり、複数化されたfleursの部分の発音は変化せず、綴りが変わっていない語尾の発音が変化するので注意。〕。 フルール・ド・リスはヨーロッパの紋章や旗に何世紀にもわたり数多く見られるが、歴史的には特にフランス王家と関係が深く、またブルボン家の一員であるスペイン王家やルクセンブルク大公家も現在でも紋章に使用し続けている。フルール・ド・リスはフランスの切手などにも使用される継続的なフランスの象徴であるが、共和国としてのフランスはフルール・ド・リスを公式には特に採用しなかった。 北アメリカでは、フルール・ド・リスはルイジアナやケベック、他のカナダの州のフランス語圏など、かつてフランス入植地であった地で使用されていることが多い。 また、イタリア・フィレンツェや、スイス・チューリッヒ州シュリーレンの紋章にも使用されている。 フルール・ド・リスはまた軍隊の記章やさまざまな組織のロゴに見られ、20世紀には世界各国のボーイスカウト・ガールスカウトの組織に採用され、バッジになった。建築家やデザイナーはフルール・ド・リスを、単独あるいは背景模様に繰り返して、特にフランスにちなんだものの場合、鉄製品から製本までさまざまに使用することがある。宗教的には聖三位一体の象徴であり、また特に受胎告知の場面では大天使ガブリエルを象徴する図像となっている〔Hall, James (1974). ''Dictionary of Subjects & Symbols in Art''. Harper & Row. ISBN 0-06-433316-7. p.124.〕。このようにフルール・ド・リスは聖母マリアとも関連がある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フルール・ド・リス」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Fleur-de-lis 」があります。 スポンサード リンク
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