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水平対向エンジン(すいへいたいこうエンジン、Horizontally-opposed cylinder engine)とは、レシプロエンジンの形式の一つで、1本のクランクシャフトをはさんでシリンダーを左右に水平に配置し、対になるピストン同士が必ず向かい合うように下降か上昇するエンジンである〔『モーターファン・イラストレーテッド』Vol.20 p.052〕。 気筒配置や外形の似たエンジンとして180°V型エンジンがあり(詳細は後述)、広義にはこれを水平対向エンジンに含む場合がある。なお外観からこれら2形式を識別することは、極めて困難である。 以下本項では、「水平対向エンジン」と「180°V型エンジン」とを区別して呼び、これらの総称としては「フラットエンジン(Flat engine)」と呼ぶ。 == 概要 == 1896年、ベンツ社(現ダイムラー社)の創業者カール・ベンツが水平対向エンジンを発明した〔NNDB.com 〕。 水平対向エンジンでは、対になる気筒(シリンダー)間のクランクシャフト位相角は180°(クランクピンが対称の位置)とし、ピストンとコネクティングロッドを軸対称的に動作させ、対の気筒同士が振動を打ち消しあう。この低振動であることと、軸方向が短く上下に薄く幅広い外形とが、直列型などの他形式エンジンに対する水平対向エンジンの特徴である。 水平対向エンジンの左右対称なピストンの動きがボクシング選手のグローブを打ち合わせる様子に似ることから、ボクサーエンジン(Boxer engine)とも呼ばれる〔『モーターファン・イラストレーテッド』Vol.20 p.051〕。また、2本のクランクシャフトの間で1シリンダー内のピストン2個が対向する「対向ピストンエンジン」と区別するため、対向シリンダーエンジンとも呼ばれる〔『モーターファン・イラストレーテッド』Vol.20 p.053〕。 日本語の「水平対向エンジンおよび180°V型エンジンの総称」に対応するアメリカでの呼称は「flat engine」(平らなエンジン)である。富士重工業(スバル)では水平対向エンジンの英訳として、レオーネを含みそれ以前のエンジンについては「FLAT-4」であった。その後、レガシィ以降は「flat engine」というアメリカ英語を採用している。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「水平対向エンジン」の詳細全文を読む 英語版ウィキペディアに対照対訳語「 Flat engine 」があります。 スポンサード リンク
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