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『フラフラ豪傑』(フラフラごうけつ)は、1925年(大正14年)製作・公開、池田富保監督による日本の長編劇映画、サイレント映画時代の剣戟映画である。 == 略歴・概要 == 1925年(大正14年)、日活太秦撮影所第一部が製作した作品で、「第一部」とは、1923年(大正12年)の関東大震災による東京の日活向島撮影所が京都に移転して以来、「第二部」となり現代劇を製作したのに対して、従来の時代劇を製作する部門を指す。黒雲魔太郎を演じた新妻四郎は、それまで撮影所の庶務係だった人物で、池田が抜擢し、本作をもって俳優に転向してスクリーンデビュー、のちには主演作もものす俳優となる〔『芸能人物事典 明治大正昭和』、日外アソシエーツ、1998年11月、「新妻四郎」の項。〕。 当時の日活時代劇は、尾上松之助中心主義に翳りが見え始めた時期で、池田富保は、技師たちに反発されながらも、新しい時代劇映画を切り開いた〔『日本映画発達史 II 無声からトーキーへ』、田中純一郎、中公文庫、1976年1月10日 ISBN 4122002966, p.44-45.〕。映画史家の田中純一郎によれば、本作は、池田が監督した『渡し守と武士』(1924年)や『落花の舞』(1925年)、辻吉郎が監督した『新撰組』(1925年)、高橋寿康が監督した『鞍馬天狗』(1925年)とともに、「革新への一里塚」となった作品として挙げられている〔。その革新とは、かつて「松之助」が演じた英雄のクリシェではなく、人間としての人格が与えられた、というものである〔。 本作の上映用プリントは、現在、東京国立近代美術館フィルムセンターにも〔所蔵映画フィルム検索システム 、東京国立近代美術館フィルムセンター、2010年2月19日閲覧。〕、マツダ映画社にも所蔵されていない〔主な所蔵リスト 劇映画=邦画篇 、マツダ映画社、2010年2月19日閲覧。〕。現在、鑑賞することの不可能な作品である。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フラフラ豪傑」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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