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フランキア属 : ミニ英和和英辞書
フランキア属[-ぞく]
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。

ラン : [らん]
 【名詞】 1. (1) run 2. (2) LAN (local area network) 3. (P), (n) (1) run/(2) LAN (local area network)

フランキア属 : ウィキペディア日本語版
フランキア属[-ぞく]

フランキア属(-ぞく、''Frankia'')は放線菌に分類される真正細菌の一属。窒素固定を行う能力を持ち、アクチノリザル植物と呼ばれるグループの被子植物と共生を行う。フランキアは、アクチノリザル植物の根に形成される根粒というコブ状の器官に共生する。根粒中でフランキアは窒素固定反応により窒素分子(N2)をアンモニア(NH3)に還元し、宿主植物に供給する。この性質によりアクチノリザル植物は窒素養分に乏しい土地でも旺盛に生育することから、植生回復のパイオニア植物としての役割を担う。また、荒廃地の緑化や森林再生のために植林されることもある。
== 研究の歴史 ==
1800年代終わりまでに、根粒が形成された''Alnus glutinosa''(セイヨウヤマハンノキ)は大気中の窒素を利用して生育できること、根粒細胞内には菌糸が含まれることなどが知られていた。当時は共生菌の素性は明らかでなく、カビや粘菌ではないかと考えられていた。その後50年程のあいだ詳細な顕微鏡観察がなされ、根粒内の共生菌は放線菌(バクテリア)だとわかった。根粒からの共生菌の単離培養は長らく成功しなかったことから、絶対共生菌ではないかと考えられていた。共生菌の単離培養の試みは続けられ、1959年にPommerが''Alnus glutinosa''から共生菌を単離培養したという論文を発表したが〔Pommer, E. H. Uber die isolierung des endophyten aus den wurzelknollchen von ''Alnus glutinosa'' Gaertn. und uber erfolgreiche reinfektionsversuche. Ber Dtsch Bot Ges 72, 138-150 (1959)〕、彼は培養菌体を失ってしまった。しかし、ついに1978年にTorreyらのグループがヤマモモ科の''Comptonia peregrina''から共生菌の単離培養に成功した〔Callaham, D., Deltredici, P. and Torrey, J. G. Isolation and cultivation ''in vitro'' of the actinomycete causing root nodulation in ''Comptonia''. Science 199, 899-902, (1978)〕。一般的にはこれがフランキアの単離培養の最初の成功例とみなされている。彼らはこの株をCpI1と名付けたが、これはComptonia peregrina Isolate No. 1の略である。フランキアの単離培養が困難を極めた理由は、生育が非常に遅いため根粒表面が十分に殺菌処理されなければ雑菌が優先的に増殖してしまうこと、生育に適切な組成の培地の確立が困難だったことがあげられる。この成功以降さまざまな宿主樹木から数百種の株が単離培養され、形態学・生化学・生理学・遺伝学的な側面から研究がなされるようになった。しかしながら、バラ科やダティスカ科、ドクウツギ科、クロウメモドキ科の''Ceanothus''属の植物と共生するフランキアの単離培養は現在でも成功していない。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
ウィキペディアで「フランキア属」の詳細全文を読む




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