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フリッツ・ザ・キャット : ミニ英和和英辞書
フリッツ・ザ・キャット
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〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。


フリッツ・ザ・キャット : ウィキペディア日本語版
フリッツ・ザ・キャット
フリッツ・ザ・キャット(Fritz the Cat)は、アメリカ合衆国の漫画家ロバート・クラムが執筆したアンダーグラウンド・コミックスであり、その主人公である架空ののキャラクターの名前である。フリッツ・ザ・キャットは1960年代のアンダーグラウンドコミックス・ムーブメントの全盛期に出版され、この漫画を題材とした映画が2本作られた。
==歴史==
フリッツ・ザ・キャットはクラムにより創造された最初のキャラクター達の一人であり、商業出版物に掲載された彼の最初のキャラクターである。映画『フリッツ・ザ・キャット』のサウンドトラックアルバムのライナーノートで、トーマス・アルブライトはフリッツを「チャーリー・チャップリンカンディードドン・キホーテの要素を持つ、一種の現代版フィリックス」と描写している。
フリッツはロバート・クラムと彼の兄チャールズ・クラムが子供時代に描いていた一連の漫画の一キャラクターとして最初に生まれた。〔Barrier, Michael (Spring 1972). "The Filming of ''Fritz the Cat'': Crumb, His Cat, and the Dotted Line" . Funnyworld, No. 14. 2007-03-02参照〕誕生したばかりの頃のフリッツは、フレッドと名付けられた飼い猫であった。〔Donald D. Markstein. "''Fritz the Cat'' history" . Toonopedia. 2007-01-15参照〕やがてクラムはフレッドを擬人化し、フリッツと改名した。
''The Complete Crumb Comics''に収録されている初期の作品では、フリッツはジェームズ・ボンドのような秘密諜報員として冒険を行い、妹の一人と逢引きをして近親相姦に耽ったりと、その基本的な振る舞いは後に出版された作品での彼の性格とは幾分か異なっていた。最初に出版されたフリッツ・ザ・キャット作品は、『Help!』第22号(1965年1月号)に掲載された。この作品は ''Fritz Comes on Strong''(フリッツ大いに語る)と題されていた。この作品でフリッツは若い猫娘を家に連れ込み、彼女の服をすべて剥ぎ取り、またがってノミを取る。『Help!』の編集長ハーヴェイ・カーツマンはこの漫画の掲載に同意したが、その一方で「逮捕されることなくこの作品を出版」できるかどうか分からないとクラムに述べた。〔The R. Crumb Coffee Table Art Book; (ISBN 0-316-16306-6, 1997).〕
フリッツは傑出した個性を発揮していった。フリッツは「軽薄で、口達者で、自惚れ屋」という、クラムが自分には欠けていると感じていた個性を備えていた。〔マーティー・パールスによれば、「1960年から1965年に遡るロバートとフリッツの性格付けの違いが全くの謎だとは私は思わない。フリッツは正にロバートの願望充足であったのだ。フリッツを通じて、ロバートは自分には出来ないと感じていたような、偉業を達成し、冒険を行い、様々な性体験を味わう事が出来た。フリッツは大胆不敵であり、女蕩らしであり――ロバートが切望して得られないと感じていた、あらゆる属性を備えていた。」〔クラム本人はフリッツとのいかなる人格的な関連も否定しており、「私はただ夢中で描いただけだ。(中略)彼を描くのは楽しかった」と述べている。〔
クラムの私生活が変化するにつれ、フリッツもまた変化していった。パールスによれば「長年の間、(クラムには)ほとんど友達がおらず、性生活も皆無であった。多くの時間を学校か職場で過ごす事を強制されていたクラムは、自宅へ帰ると手作りのコミック執筆に『逃避』したのである。1964年にクラムがクリーブランドで頭角を現し、突然に彼が彼自身であるという理由で受け入れてくれる友人の一団を見出したとき、彼の執筆における『補償』という要素は終りを告げた。これはほとんどフリッツの行動力の終りであった。」〔徐々にフリッツ・ザ・キャットは、宇宙の真理を追求すると自称しながら実際は女の尻を追い掛け回している、詩人気取りやその他の中流ボヘミアンタイプのパロディとなっていた。
数年間、フリッツ・ザ・キャットの冒険は『Cavalier』『Fug』『The People's Comics』等の雑誌やコミック誌で連載された。1969年に、フリッツ自身の名を冠したコミック誌が出版された。これらの作品はファンタグラフィックスから出版された ''The Complete Crumb Comics''全8巻に(他の「complete collections(全集)」と同じく)抄録されているが、同書は現在絶版となっている。

抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)
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