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フリュギア語は古代の小アジア中部にいたフリュギア人が使ったインド・ヨーロッパ語族の言語で、死語である。フェニキア文字に由来しギリシア文字に似た文字で書かれた碑文が多数残されている。まだ意味不明のものも多いが、一部は意味が明らかにされている。 フリュギア語には紀元前800年頃から使われた古フリュギア語と、数百年を隔てた紀元前後から紀元後6世紀頃まで使われた新フリュギア語の2つがある。古フリュギア語はさらに地理的に数種類の方言に分けられる。 ==起源・系統== フリュギア語はサテム語群に属すとされる。ギリシア語やアルメニア語と似た性質も見られるが、特に近いとはいえない。 古代の歴史家や神話によれば、フリュギアはトラキアあるいはアルメニアと深いつながりがあるという。フリュギア人はトラキアから小アジアに移住したというマケドニアの言い伝えがヘロドトスの『歴史』に見える。またアルメニアは元来フリュギアの植民地で、同じ民族と考えられていたとも書かれている。しかし現在フリュギア語についてわかっている点は少なく、トラキア語に至ってはさらに記録が乏しいため、トラキア語やアルメニア語との関係は明らかでない。 フリュギア人についてはミダス王などの神話伝承にも登場するが、最初の歴史文献はホメロスによるものとされる。『アフロディテ讃歌』の中でアフロディテはフリュギア王女のふりをしてトロイア王子に言い寄り「あなたの言葉はよくわかる」と言っており、フリュギアとトロイアの言語は似ていたとも考えられるが、トロイア語については現在何も知られていない。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フリュギア語」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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