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===================================== 〔語彙分解〕的な部分一致の検索結果は以下の通りです。 ・ ー : [ちょうおん] (n) long vowel mark (usually only used in katakana)
フリーフォントとは、利用許諾契約またはライセンスで無償使用を許可するフォント(とりわけデジタル・フォント)である。これらは概ねフリーウェアであり、プロプライエタリなフォント、または販売や商用利用を禁ずるものも含む。フォントの利用条件がGPLなどのフリーソフトウェアライセンスもしくはオープンソースライセンスの場合、「フリーソフトウェア・フォント」(, フリーソフトウェア書体)もしくは「オープンソース・フォント」と呼び、まとめてオープンフォント(Open Fonts)と呼ぶこともある。ただし通常「オープンフォント」といえば「OpenTypeフォント」を指す場合が多い。また「フリーソフトウェア・フォント」のみを指してフリーフォント("Free Font")と呼ぶ場合もある(英語圏ではこちらのケースが多い)。この場合は「(商用利用や改変、頒布の)自由な利用を許可するフォント」の意味である〔 〕。またFLOSSとの類推で、"libre font"(, 「自由フォント」)や"libre typeface"(自由書体)という語が使われる場合もある〔 〕。 フォントは、スプライン曲線(ベジェ曲線)の頂点(制御点)情報並びにグラフ情報のデータ集合であるグリフや、フォントヒンティング・プログラムなどを内包するバイナリである〔 〕。フリーフォントにはそのソースコードに当たる情報(たとえばグリフ・データなど)が公開されない場合もある。しかしながらフォントのライセンスがオープンソースライセンスやフリーソフトウェアライセンスの場合、ソースコードが公開されている。ライセンスによっては、受領者から要求された場合、ライセンシーはコードを公開しなければならない。一例を挙げると、Linux Libertineというフォントはウィキペディアのロゴに採用されているフォントであり、GPLとOFLのデュアルライセンスで使用が許可されている。これはライセンシーにGPLでの利用も許諾していることに相当するため、フォントの改変や二次的著作物の作成を可能な状態にしなければならず、事実、同フォントのプロジェクトでは、フォントのソースコードに当たる「スプライン・フォント・データベース」(Spline Font Database, SFDファイル〔 〕)を公衆に公開している〔 〕〔 フォントのライセンスがGPLの場合、更に注意すべきことがある。GPLな「フォントの埋め込み」(Embedding) を行った場合そのテキストまでもGPLで許諾しなければならない(Font Licensing )。これを法的に回避するためには明示的にGPLの例外条項を追加しなければならない。"Linux Libertine"フォントもこのことを''明示''している(フォントのダウンロードページ の"I know the GPL but what’s the use of the Font-Exception?"の記述を参照)。記事"GPLフォント例外"も参照せよ。 〕。その他さざなみフォントや花園フォント、Ubuntu-Titleではソースコードにあたるデータが公開されている。 日本語のフォントは作成のために多くの知識が必要となる。また、その字種が多いために作成するのに時間や費用が多くかかる。特にフリーフォントの場合、昨今の商用フォントと違い全文字を手作業で作る場合が多いため、JIS X 0208やJIS X 0212、JIS X 0213をすべて網羅するフォントは数が少ない。 == フリーフォントの種類 == 以下のようなフリーフォントが作られている。 ;既存フォントの代替フォント :ポケットコンピュータや商用OSなどの標準のフォントが見難いために代替のビットマップフォントが作られた。美咲フォント(恵梨沙フォントの代替)や小夏フォント(Haruフォントの代替)など。のちにアウトラインフォント化されたものもある。 ;旧Mac系 :足りない文字はOsakaから補完されることを前提としている。へた字フォントやダサ字フォントなど手書き風フォントが多く、全てが丸漢ファイル形式のビットマップフォントであった。のちにアウトラインフォント化されたものもある。 ;Unix・Linux系 :UnixやLinuxのフォントのために開発されている。初期はXやTeX用のBDF形式のビットマップフォントが開発されたが、最近はデスクトップで使うためのアウトラインフォントが開発されている。古くはK14に始まり、東風フォント、さざなみフォント、VLゴシックなどがある。多くがオープンソースライセンスを採用している。 ;研究系 :研究のために開発されている。グリフの合成や自動生成、多くの文字への対応などを目指す。和田研フォント、GT書体、花園フォントなどがある。 ;AA用フォント :初期はWindows以外で2chを見るために開発されたが、後に綺麗なフォントで2chを見たいという理由も加わった。モナーフォントやIPAモナーフォントなど。 ;模倣・再現フォント :特定の用途で用いられているが、フォントデータとして存在しない書体を再現したもの。趣味用途に用いられることが多い。GD-高速道路ゴシックJAや国鉄方向幕書体など。 ;著作権の無いフォント(パブリックドメイン・フォント) :著作権の切れたフォント、もしくは著作権の発生しないフォント。GL-Tsukiji- *、あらのアンチックなど。 ;合成フォント :複数のフォントをFontForgeなどで調整・合成したフォント。英数やカナを好みのものに入れ替えたり、足りないグリフを他のフォントで補うために行われている。UmePlusやSystema、Koruriなど。 ;趣味など :フォントを作成するデザイナーが一部のデザインフォントをフリーで公開しているものなど。 また、既存のビットマップフォントをpotraceなどでトレースし、アウトラインフォント化されることがある。 抄文引用元・出典: フリー百科事典『 ウィキペディア(Wikipedia)』 ■ウィキペディアで「フリーフォント」の詳細全文を読む スポンサード リンク
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